出版社内容情報
“「怪獣化するプラットフォーム権力と法」と題する本講座は、グローバルなメガ・プラットフォームを、海獣リヴァイアサンと二頭一対の陸獣として旧約聖書(ヨブ記40‐41章)に描かれる「ビヒモス」に喩えて、リヴァイアサンとビヒモスの力の対抗と、その制御のあり方を法学的に検討し、自由と民主主義の行く末を展望しようとするものである。その検討には、この二対の〈怪獣〉がもつ力の本質や正統性、それぞれが発する「法」(法/アルゴリズムまたはコード)の本質や正統性、「人間の秩序」と「アルゴリズムの秩序」の本質や正統性などに関する根源的な問いも含まれるはずである。”(「本講座の刊行にあたって」から)
プラットフォーム権力の統制理論と、その具体的な手法が、憲法や競争法などの視点から検討される第Ⅱ巻!
目次
提言
第1章 立憲主義・憲法vs.ビヒモス(デジタル立憲主義―怪獣たちを飼いならす;憲法の名宛人―ビヒモスの拘束具?;社会的立憲主義から見たDPFと国家―システムの中の怪獣たち)
第2章 コミュニケーション・インフラとしてのビヒモス(デジタル言論空間における憲法的ガバナンス―ビヒモスを統治する;ソーシャルメディアによる意見フィルター―そして意見多様性の民主主義的な理想?)
第3章 競争法vs.ビヒモス(企業結合規制における「総合的事業能力」の活用―ビヒモスの生態把握;DMAによる「事前規制」の導入―門番としてのビヒモス)
第4章 ビヒモスの脱魔術化(フランスのデジタル共和国法による透明性要請―先導者としてのビヒモス;DSAの欧州委員会草案について;コミュニケーション・プラットフォームへの透明性要請)
著者等紹介
石塚壮太郎[イシズカソウタロウ]
日本大学法学部准教授。専攻:憲法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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