出版社内容情報
中国政治を貫く連続性とはなにか
中華人民共和国は、中華民国からどのような面を継承し、またどんな面を継承しなかったのか。
現在の中国という国の統治や制度のありかたを考えるのに重要な示唆をあたえる注目作。
内容説明
中国政治を貫く連続性とはなにか。中華人民共和国は、中華民国からどのような面を継承し、またどんな面を継承しなかったのか。現在の中国という国の統治や制度のありかたを考えるのに重要な示唆をあたえる注目作。
目次
序章 民国期から共和国期への移行―連続と断絶
第1部 国民形成の連続と断絶(20世紀中国に埋め込まれた政治変動の四層構造―複合的政治プレートの積層性と併存性;中国国民党と中国青年党の類似点と相違点―1920年代~30年代初頭における「全民政治」と社会民主主義;国民と人民のあいだ―知識人とその「市民の主体性」発見の系譜)
第2部 国家統合の連続と断絶(中華人民共和国成立初期の政権構想―党と国家の関係からみた連続と断絶;地方統治における連続と断絶―大行政区の役割と指導者の変遷;国境紛争と国家統合―1962年中印国境紛争)
第3部 国家建設の連続と断絶(1950年代中国の金融制度の変容―継承と発展の視点から;長江中流の治水と開墾―「蓄洪墾殖」政策の変遷とジレンマ;水利政策と技術移転―華北地域永定河の水利開発)
著者等紹介
段瑞聡[ダンズイソウ]
慶應義塾大学商学部教授。1967年生まれ、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:中国政治史、日中関係史、蒋介石研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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