出版社内容情報
なぜイギリスは自由フランスを支持したのか?
1940年6月、フランスはドイツとイタリアとの間に休戦協定を結び大国としての地位を失ったが、イギリスは巧みな外交手腕を使い米ソにフランスの再興を認めさせてゆく。ド・ゴール率いる自由フランス支持へと舵を切るまでのイギリス外務省内の合意形成、またアメリカを説得するまでの外交交渉の過程を分析し、戦後ヨーロッパの力の真空を埋めるという構想のもとに発揮した外交力を検証する。
内容説明
軍事力や経済力では米ソに劣りながら、外交の力で戦後ヨーロッパの形成に貢献したイギリス。ド・ゴール率いる自由フランスの支持に懐疑的だったのが、その後なぜ支持する政策に変化し、ローズヴェルトを説得するようになったのか?戦後ヨーロッパの形成過程をいきいきと描く力作。
目次
序章 イギリスと戦後ヨーロッパ
第1章 フランスの崩壊とイギリス外交の転換、一九四〇年
第2章 対「フランス」政策をめぐるチャーチルと外務省の対立、一九四〇年
第3章 外務省における対「フランス」政策の転換、一九四一年
第4章 対「フランス」政策をめぐるアメリカとの対立、一九四一~一九四三年
第5章 フランスの再興へ向けたイギリス外交、一九四三~一九四五年
終章 大陸と大西洋のはざまで
著者等紹介
中村優介[ナカムラユウスケ]
千葉商科大学国際教養学部助教。1993年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、修士(法学)。英国エクセター大学大学院歴史学研究科修士課程修了、優等修士(歴史)。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:国際政治史、イギリス外交史、イギリス帝国史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッキー提督
FFLJAPANter