内容説明
当たり前をじっくり考え直すこと、学び直すこと。私たち=現生人類の本性に立ち返り、建築の思考をいきいきと語る。相似の海としての「建物」の広がりから、「建築」はいかに世界と未来の幻視を立ち上げるか―。東京藝術大学大学院の講義から生まれた出色の入門書。
目次
第1部 ヨコとタテ―ヒトは世界を組み上げる(モダン・ヒューマン論)(互換と累進―モダン・ヒューマン、その力のぎこちなさ;形態と内容―地上の幻;相対と絶対―数と幾何学の魔法)
第2部 ヨコにひろがる海原―ありふれて、美しい(ビルト・ティシュー論)(類型と組織―都市という織物の単位と積層;自然と人工―なることとつくることは不思議な関係;平衡と進化―わたしたちは想念のなかで都市建築を分解する)
第3部 タテはいかに可能か―バラバラな世界に(アーキテクト論)(饒舌と沈黙―喧騒のなかのサイレンス;過去と未来―世界が壊れるとき、建築家の立つ位置;単純と複雑―多元的な世界をつかまえるには ほか)
むすびに(能動と受動―建築設計の3つの社会性)
著者等紹介
青井哲人[アオイアキヒト]
明治大学理工学部建築学科教授、建築史・建築論。1970年生まれ。1995年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程中退。神戸芸術工科大学助手、人間環境大学准教授などを経て、2008年明治大学理工学部建築学科准教授、2017年より現職。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 三代の光陰