出版社内容情報
▲アメリカとの葛藤のなかで進んできた日本近代。その功罪の原因を探究する。
▲アメリカ型の拡張主義的な資本主義の限界を越える「ポスト資本主義」のモデルに日本はなりうるか?
禅、民芸、京都学派、アート、オタク文化など、広範囲にわたる文化事象を参照しながら、日本人の精神史をアメリカとの接触の中でどう変容してきたかをたどり、〈日本的なるもの〉の可能性を精査する。『デカルトからベイトソンへ』の思想家が贈る骨太の日本人論。
内容説明
日本はポスト資本主義のモデルになりうるか?脱領域的思想家バーマンによる“日本的なるもの”の可能性を問う。
目次
序章 別の仕方で考えること
第1章 日本的なるもの(1)―禅、工芸、永遠の現在
第2章 日本的なるもの(2)―甘え、集団志向、序列
第3章 明治維新とその余波
第4章 戦争と占領
第5章 哲学―京都学派の時代
第6章 『なんとなく、クリスタル』―アメリカ化する日本のディレンマ
第7章 江戸的な現代へ―ポスト資本主義モデルとしての日本?
著者等紹介
バーマン,モリス[バーマン,モリス] [Berman,Morris]
詩人、小説家、エッセイスト、社会批評家、文化史家。これまでに17冊の単行本、150本近くの論文を発表しており、ヨーロッパ、北アメリカ、メキシコの様々な大学で教鞭を取る。1990年にワシントン州の州知事作家賞を受賞、1992年にはロロ・メイ・センターの人文学を対象とした年間助成の第一号となる。2013年、メディア・エコロジー協会より、公共的知的活動における業績に対するニール・ポストマン賞を受賞。メキシコ在住
込山宏太[コミヤマコウタ]
青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。専門はイギリス文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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