出版社内容情報
▼再訴事案の法的規律に挑む。
わが国の「既判力理論」、その補完法理としての「信義則理論」が直面する理論的課題に対し、英米法の「後訴遮断理論」に考察のための新たな手掛かりを得て、伝統的な議論を再考。
この二元的な規律の合理性を検証し、わが国における既判力規範と信義則規範の具体的な運用指針を提供することを試みる先駆的研究。
内容説明
再訴事案の法的規律に挑む。わが国の既判力理論、その補完法理としての信義則理論が直面する理論的課題に対し、英米法の後訴遮断理論に考察のための新たな手掛かりを得て、伝統的な議論を再考。この二元的な規律の合理性を検証し、わが国における既判力規範と信義則規範の具体的な運用指針を提供することを試みる先駆的研究。
目次
序論 本書の目的と構成
第1部 イギリスの民事訴訟における判決効理論の展開―Hendersonルールの形成と発展を中心に
第2部 アメリカの民事訴訟におけるres judicata―請求排除効と争点排除効に関する基礎的考察
第3部 後訴遮断理論に関する基本的視座―英米法理論からの比較法的アプローチ
第4部 既判力の補完法理の再検討―遮断作用の拡大局面を中心に
結語 本書の到達点と今後の課題
著者等紹介
川嶋隆憲[カワシマタカノリ]
1978年生まれ。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授、博士(法学)(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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