内容説明
人口と家族のダイナミズムを理解する。少子高齢時代における日本とアジアの家族や男女の働き方を詳細なデータに基づいた実証分析によって透視する。
目次
人口変動と家族―日本と東アジア
第1部 低出生力社会における家族・人口変動のダイナミズム(出生水準が長期的な人口動向に及ぼす影響について;歴史人口学から見る低出生力社会の養子慣行―近世東北農村1716‐1870年を中心に;国内人口移動の現状と変動要因)
第2部 低出生力社会における就業パターンの変化と格差(就業寿命―戦後わが国における長寿化、晩婚・未婚化と就業パターン;女性博士のキャリア構築と家族形成;家族の変化と就労収入の格差)
第3部 低出生力社会における夫婦の生活時間(日本の夫婦の生活時間と子ども;韓国における有配偶夫婦の時間配分)
第4部 東アジアにおける超低出生力の特徴と少子化対策(東アジア先進諸国における少子化の特徴と背景要因;台湾における育児休業制度の利用と女性の復職;子育て支援施策の変遷と地方と国の予算の推移)
著者等紹介
津谷典子[ツヤノリコ]
慶應義塾大学教授
菅桂太[スガケイタ]
国立社会保障・人口問題研究所人口構造研究部第一室長。1976年生まれ、1998年慶應義塾大学経済学部卒業、2000年慶應義塾大学経済学部研究助手、2006年より国立社会保障・人口問題研究所リサーチレジデント、2008年より同研究所研究員、2013年より現職
四方理人[シカタマサト]
関西学院大学総合政策学部准教授。1978年生まれ。2001年東京都立大学経済学部卒業、2003年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、2010年同大学博士号取得(経済学)、2011年関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構統計分析主幹、2013年関西学院大学総合政策学部専任講師を経て現職
吉田千鶴[ヨシダチズ]
関東学院大学経済学部教授。1987年東京大学薬学部卒業、1994年シカゴ大学大学院社会科学修士号、2001年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、1987年厚生省(現・厚生労働省)入省、2001年関東学院大学経済学部専任講師、2011年同大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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