幕府海軍の興亡―幕末期における日本の海軍建設

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幕府海軍の興亡―幕末期における日本の海軍建設

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766424218
  • NDC分類 397.21
  • Cコード C3021

出版社内容情報

▼近代海軍の端緒、その13年の航跡を辿る!
軍事組織としての活動実態を、実証的に明らかにする力作。

本書は、幕末期に江戸幕府が創設した近代海軍、いわゆる幕府海軍の実態を解明するものである。
明治期以降に偏重していたこれまでの海軍研究とは一線を画し、本書では幕末期の海軍建設と、明治海軍との連続性、非連続性に焦点を当てる。
伊勢の豪商竹川竹斎、幕臣勝麟太郎(海舟)ら近世日本人の海軍認識、咸臨丸米国派遣の成果と課題、鑑船運用や経費執行の状況、人事システムの構築、第二次幕長戦争における戦闘の様相、明治政府への移管など、幕府海軍の軍事組織としての活動実態を、広範な史料を駆使して明らかにする。


序 章 近世日本の海軍力に関する諸問題
 はじめに
 1 海軍と水軍
 2 研究史における問題点
 3 本書の構成と各章の課題
 4 史 料

第一章 近世日本人の海軍認識――竹川竹斎「護国論」を中心に――
 はじめに
 1 竹川竹斎について
 2 「護国論」における洋式軍艦導入の主張
 3 海運への視点と海軍建設の方法
 4 「護国後論」と「老翁ノ勇言おじがおたけび」
 5 竹斎の海軍論の特徴
 おわりに

第二章 幕臣勝麟太郎の海軍論――嘉永六年海防建白書を中心に――
 はじめに
 1 勝の血縁と周辺
 2 蘭学者としての経歴
 3 海防建白書と幕吏登用
 4 長崎海軍伝習
 おわりに

第三章 安政期の海軍建設と咸臨丸米国派遣――訓練から実働への転換――
 はじめに
 1 軍艦操練所の創設
 2 派遣の経緯
 3 太平洋横断
 4 長崎海軍伝習の実態
 5 米海軍の見聞とその後の影響
 おわりに

第四章 万延・文久期の海軍建設――艦船・人事・経費――
 はじめに
 1 艦船の運用状況
 2 士官・吏員の任用状況
 3 要員確保の試みと文久の改革
 4 経 費
 おわりに

第五章 文久期の海軍運用構想
 はじめに
 1 江戸内海防備体制と海上軍事力
 2 文久の改革における海軍建設計画
 3 海軍士官による海防計画の策定
 4 海軍運用能力の実態
 5 政治・外交部門の海軍力利用への志向
 おわりに

第六章 元治・慶応期の海軍建設と第二次幕長戦争
 はじめに
 1 文久三年九月以降の軍艦方人事
 2 勝麟太郎主導下の海軍行政
 3 第二次幕長戦争への投入
 おわりに

第七章 慶応の改革と幕府海軍の解体
 はじめに
 1 慶応の改革における海軍建設
 2 鳥羽・伏見の戦い
 3 幕府海軍の解体
 おわりに

終 章

付録1 幕府海軍の艦船所有状況
付録2 幕府海軍人事の推移
付録3 幕府海軍関係年表

参考文献リスト
あとがき

索 引


金澤裕之(かなざわ ひろゆき)
1977年東京都生まれ。防衛省防衛研究所戦史研究センター所員。
防衛大学校総合安全保障学研究科後期課程修了。博士(安全保障学)。
慶應義塾大学文学部、同大学院文学研究科で日本史を専攻した後、海上自衛隊に入隊。
機動施設隊施設隊長、海上幕僚監部施設課員などを経て、現職。
本書所収外の論文に「海軍史料の保存と管理」(『波涛』213号、2011年3月)など。

内容説明

本書は、幕末期に江戸幕府が創設した近代海軍、いわゆる幕府海軍の実態を解明するものである。明治期以降に偏重していたこれまでの海軍研究とは一線を画し、本書では幕末期の海軍建設と、明治海軍との連続性、非連続性に焦点を当てる。伊勢の豪商竹川竹斎、幕臣勝麟太郎(海舟)ら近世日本人の海軍認識、咸臨丸米国派遣の成果と課題、艦船運用や経費執行の状況、人事システムの構築、第二次幕長戦争における戦闘の様相、明治政府への移管など、幕府海軍の軍事組織としての活動実態を、広範な史料を駆使して明らかにする。

目次

序章 近世日本の海軍力に関する諸問題
第1章 近世日本人の海軍認識―竹川竹斎「護国論」を中心に
第2章 幕臣勝麟太郎の海軍論―嘉永六年海防建白書を中心に
第3章 安政期の海軍建設と咸臨丸米国派遣―訓練から実動への転換
第4章 万延・文久期の海軍建設―艦船・人事・経費
第5章 文久期の海軍運用構想
第6章 元治・慶応期の海軍建設と第二次幕長戦争
第7章 慶応の改革と幕府海軍の解体

著者等紹介

金澤裕之[カナザワヒロユキ]
1977年東京都生まれ。防衛省防衛研究所戦史研究センター所員。防衛大学校総合安全保障学研究科後期課程修了。博士(安全保障学)。慶應義塾大学文学部、同大大学院文学研究科で日本史を専攻した後、海上自衛隊に入隊。機動施設隊施設隊長、海上幕僚監部施設課員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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8
図書館本。黒船来航以降、幕府が創設した海軍の実態を、さま座な資料を駆使して解き明かそうとした本。13年という決して長くない時間の中で、人事システムや軍艦の運用などある一定のレベルにまで上り詰めた半面、軍艦を艦隊として運用する技術など未熟のままに終わってしまった部分も指摘されている。幕府が瓦解して明治政府が海軍を立ち上げた時、実務・技術者レベルで幕府海軍を支えた人たちが相当数が出仕していて、初期の海軍設立を支えていた。それだけの実力を有していたということなんだろう。2018/09/12

秋津

0
外国船の来航が相次ぎ、海防の必要性が叫ばれた幕末期における海軍建設、そして「幕府海軍」と「帝国海軍」の(非)連続性を未活用史料を用いて丁寧に考察されています。 当初、近世日本の伝統的な海上軍事力概念を引き継ぎ「海軍と海運の一致」という思想の元に整備され、次代に艦船、施設、多くの人材を提供した(との言い方が適切かどうか…)帝国海軍の事実上の母体、そして「近世ー近代」の結節点となる「幕府海軍」の実像について面白く拝読。 フリート・アクション能力やシーマンシップの欠如など、海上自衛官出身の著者ならではの指摘も。2017/12/24

あまたあるほし

0
未開の荒野を切り開く素晴らしい研究。勝海舟がどれだけとんでもない出世をしたのか。幕府海軍がきちんとした運用まではいたってなかったところは流石の指摘。安易な幕府海軍への盲信を否定している。さらに面白いのは、幕府海軍から明治海軍への人材の流れ。ここを詰められてたらかなり面白いぞ。2017/08/08

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