中国外交とプラグマティズム―一九五〇年代における中国の対英政策

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中国外交とプラグマティズム―一九五〇年代における中国の対英政策

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  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766423761
  • NDC分類 319.220
  • Cコード C3031

出版社内容情報

中国外交において、プラグマティックな判断から合理的な判断がされていたことを明らかにすることで、中国の外交戦略の本質を探る。▼1950年代の中国外交は、冷戦構造を前提として展開したが、

ソ連との連携だけでは中国の国家戦略を実現できないという現実に直面した。

アメリカを中国安全保障にとっての脅威と見ていた中国指導者は、

対米戦争を回避するための「中間地帯」の一つとして、

イギリスの重要性を認識していたのである。



▼中国外交においてイデオロギーの原理優先で政策が決定されていたと

考えられていた冷戦期でも、実はプラグマティックな判断から合理的な判断が

決定されていたことを実証的に明らかにすることで、

中国という国の今後の外交戦略の本質を探る上で示唆を与える一冊。

<b>序 章 中国外交の行動原則へのアプローチ</b>

 第一節 一九五〇年代における対英政策の重要性

 第二節 本書の視角

 第三節 本書の資料と構成



<b>第一章 承認問題をめぐる中国の対英方針</b>

―― 朝鮮戦争以前における対英政策の模索

 第一節 建国以前における中国共産党とイギリスの関係

 第二節 イギリスの中国承認と中国側の対応

 第三節 建国以前における中国共産党の対香港政策



<b>第二章 中国対英戦略の確立</b> ―― 朝鮮戦争勃発と対英関係の維持

 第一節 朝鮮戦争と米中敵対関係の固定化

 第二節 朝鮮戦争の勃発と中英関係

 第三節 朝鮮戦争期の香港政策



<b>第三章 ジュネーブ会議と中英関係の進展</b> ―― 米英切り離しの加速化

 第一節 対英政策の転換

 第二節 ジュネーブ会議と中英関係の進展

 第三節 ジュネーブ会議後における中国の対英認識

 第四節 ジュネーブ会議以降における野党労働党との関係



<b>第四章 台湾海峡危機と中英関係</b> ―― 関係冷却化への対応

 第一節 「台湾地位未定論」の台頭と中英関係の冷却化

 第二節 対英関係の再構築と対米関係打開の試み

 第三節 一九五六年の諸事件と中英関係

 第四節 第一次台湾海峡危機以降の中国の香港政策



<b>第五章 「中間地帯」論の一貫性と経済を中心とした対英政策</b>

―― 第二次台湾海峡危機以降

 第一節 イギリスの「二つの中国」政策への警戒

 第二節 第二次台湾海峡危機と中英関係

 第三節 中英経済関係(一九五五 ― 一九五九年)

 第四節 一九五七年以降の中国対外戦略におけるイギリスの位置づけ



<b>終 章 中国の対英政策におけるプラグマティズムの本質</b>

 第一節 一九五〇年代における中国の対英政策

 第二節 中国的プラグマティズムにおける「原則性」の重視

廉 舒[れん しゅ]
廉 舒
慶應義塾大学ほか非常勤講師。北京大学歴史系卒業。
2013年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了、博士(法学)。
主要業績:「1950年代の中国対英・対日外交における対野党戦略」『KEIO SFC JOURNAL』第13巻2号(2013)、「第一次台湾海峡危機直後における中国の香港政策」『同』、第15 巻2号(2015)ほか。

内容説明

1950年代中国外交は、毛沢東の「冷戦思考」の下に進められたとされるが、実際には、国際社会に大きな影響力を持つイギリスの重要性を利用するという「プラグマティズム」に基づく決定を行っていた。

目次

序章 中国外交の行動原則へのアプローチ
第1章 承認問題をめぐる中国の対英顕針―朝鮮戦争以前における対英政策の模索
第2章 中国対英戦略の確立―朝鮮戦争勃発と対英関係の維持
第3章 ジュネーブ会議と中英関係の進展―米英切り離しの加速化
第4章 台湾海峡危機と中英関係―関係冷却化への対応
第5章 「中間地帯」論の一貫性と経済を中心とした対英政策―第二次台湾海峡危機以降
終章 中国の対英政策におけるプラグマティズムの本質

著者等紹介

廉舒[レンシュ]
慶應義塾大学ほか非常勤講師。北京大学歴史系卒業。2013年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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残留農薬

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外交部檔案、イギリス議会文書、FRUSを中心として、朝鮮戦争や台湾海峡危機を挟んだ中英関係の変化からイデオロギーのみに縛られない中国外交の「プラグマティズム」の特徴を論じている。ただ、先行するパイの議論を踏襲しているからか、中国外交に見られるある種の「楽観主義」など、「プラグマティズム」の特徴を前提視しており、その由来については「政治文化」としてあまり踏み込まないのがやや不完全燃焼なきらいもあった。最終的な部分で毛沢東ら指導部個人の世界観に修練していく議論にも違和感。2017/07/23

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