慶應義塾大学東アジア研究所叢書
中成長を模索する中国―「新常態」への政治と経済の揺らぎ

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766423426
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C3333

出版社内容情報

歴史的発展過程の中で習近平改革を捉え直し、独自の調査と分析で2030年代の中国経済を見通し、その意図と意義を明らかにする。▼習近平改革の狙いとゆくえを読み解く。



安定した「中成長国」に向けて根本的な社会構造の転換を迫られ、模索を続ける中国。

歴史的発展過程の中で習近平改革を捉え直し、独自の調査と分析手法で2030年代の中国経済を見通しつつ、その意図と意義を明らかにする。

<b>序章 高成長から中成長への移行に伴う中国の模索(大西 広)</b>

 1 薄熙来と習近平

 2 政治の揺らぎの背景にある経済の揺らぎ

 3 予想を超えて進行するかもしれない「中成長化」の試練

 4 「国家資本主義」か「私的資本主義」か



 <b>第?部 胡錦濤から習近平への中国政治の揺らぎ</b>



<b>第1章 薄煕来の「重慶モデル」とその失脚をどう評価するか(瀬戸 宏)</b>

 1 はじめに

 2 薄煕来の経歴

 3 重慶モデル出現の背景と基本内容

 4 重慶モデルの特徴? ―― 民衆生活重視

 5 重慶モデルの特徴? ―― “唱紅”と“打黒”

 6 重慶モデルと薄煕来評価

 7 薄煕来が失脚しても否定できない重慶モデルの内容

 8 薄煕来事件、重慶モデルは何を示したか



<b>第2章 地方統制</b>

<b>―― 政治選抜トーナメント方式について(徐 一睿・澤田英司)</b>

 1 はじめに

 2 財政改革と地方統制の変化

 3 アクセルとブレーキの役割を果たす二元的統制

 4 政治選抜トーナメント方式の限界と一票否決の導入

 5 おわりに



<b>第3章 地方財政の土地開発利益依存と脱却への模索(徐 一睿)</b>

 1 はじめに

 2 土地使用権譲渡に依存した地方財政システム

 3 土地使用権譲渡収入による都市間地方政府収入格差の実態

 4 脱土地依存への模索

 5 おわりに



 <b>第?部 高成長から中成長への中国経済の模索</b>



<b>第4章 企業内賃金格差の是正が課題となる時代へ</b>

<b>―― 労働者の賃金観の変化に関するいくつかの調査結果(大西 広・</b>

<b>房 建)</b>

 1 はじめに

 2 労働争議件数の増加と労使関係の変容

 3 賃金水準は企業業績に影響する

 4 過大な賃金格差は企業業績を悪化させる

 5 賃金格差は労働意欲を減退させる

 6 おわりに



<b>第5章 中国「社会主義市場経済」の性格と構造</b>

<b>―― 工作機械産業における競争的国有企業の役割に注目して</b>

<b>(駒形哲哉)</b>

 1 はじめに

 2 国家資本主義と社会主義市場経済

  2.1 改革開放から社会主義市場経済へ

  2.2 中国の「国のかたち」

  2.3 社会主義市場経済の持続性

 3 社会主義市場経済における国有工作機械産業の役割

  3.1 制度改革と工作機械産業

  3.2 中国の工作機械産業の展開

  3.3 藩陽機床集団の例

 4 おわりに――「社会主義市場経済」の模索と競争的国有企業の行方



<b>第6章 投資依存型経済からの脱却と「中所得国の罠」</b>

<b>―― 2部門最適成長モデルによる分析と予測(大西 広)</b>

 1 はじめに

 2 マルクス派最適成長モデルの基本構造

 3 モデルの推計について

 4 減価償却率と時間選好率の計算について

 5 定常状態の予測

 6 中国経済のゼロ成長化は何年先か



<b>第7章 BRICsが模索する新しい国際秩序(大西 広)</b>

 1 はじめに

 2 人口規模の経済メリット

 3 新興経済大国の台頭としてのAIIB開設の衝撃

 4 国際的経済力の拡大は国際的政治力の拡大を導く

 5 “国際政治の揺らぎ”はまだまだ続く



<b>補論 中国計画経済システム下での企業行動の特徴</b>

<b>―― 分権的意思決定に関する実証分析(大西 広・白石麻保・矢野 剛)</b>

 1 はじめに

 2 分析枠組

 3 推定方法および推定結果

 4 結論



索 引

執筆者紹介

大西 広[オオニシ ヒロシ]
大西 広
慶應義塾大学経済学部教授
1985年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。経済学博士。立命館大学助教授、京都大学経済学部助教授、同教授を経て現職。京都大学名誉教授。World Association for Political Economy副会長、北東アジア学会会長。
主な著書に、『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義』(大月書店、1992年)、『中国の少数民族問題と経済格差』(編著、京都大学学術出版会、2012年)、『マルクス経済学(第2版)』(慶應義塾大学出版会、2015年)など。

内容説明

習近平改革の狙いとゆくえを読み解く。安定した「中成長国」に向けて根本的な社会構造の転換を迫られ、模索を続ける中国。歴史的発展過程の中で習近平改革を捉え直し、独自の調査と分析手法で2030年代の中国経済を見通しつつ、その意図と意義を明らかにする。

目次

高成長から中成長への移行に伴う中国の模索
第1部 胡錦涛から習近平への中国政治の揺らぎ(薄煕来の「重慶モデル」とのその失脚をどう評価するか;地方統制―政治選抜トーナメント方式について;地方財政の土地開発利益依存と脱却への模索)
第2部 高成長から中成長への中国経済の模索(企業内賃金格差の是正が課題となる時代へ―労働者の賃金観の変化に関するいくつかの調査結果;中国「社会主義市場経済」の性格と構造―工作機械産業における競争的国有企業の役割に注目して;投資依存型経済からの脱却と「中所得国の罠」―2部門最適成長モデルによる分析と予測;BRICsが模索する新しい国際秩序;中国計画経済システム下での企業行動の特徴―分権的意思決定に関する実証分析)

著者等紹介

大西広[オオニシヒロシ]
慶應義塾大学経済学部教授。1985年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。経済学博士。立命館大学助教授、京都大学経済学部助教授、同教授を経て現職。京都大学名誉教授。World Association of Political Economy副会長、北東アジア学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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