出版社内容情報
古代国家日本へと成長してゆく倭国の苦闘の歩みを、法と政治のダイナミズムの中で人々が織りなす活きた歴史として描き出す。
▼日本古代史を学びなおしたい人のために
巨大帝国が興亡する激動の東アジア世界に誕生した倭国。隋唐帝国の圧力を受ける周辺諸国の中で、独立を守りぬき古代国家日本へと成長してゆく苦闘の歩みを、法と政治のダイナミズムの中で人々が織りなす活きた歴史として描き出す。
慶應義塾大学の教科書でもあり、教養書を越えた読みごたえのある一冊。
巻末には本格的に日本古代史を学びたい人のための「学習の手引き」、より深い学習に役立つ「工具書ならびに分野別参考文献一覧」、東アジアの動静まで含めた「年表」を付す。
はじめに
第一章 倭国王卑弥呼の誕生
１ 邪馬台国から倭国へ
２ 邪馬台国時代の社会
第二章 倭の五王と東アジアの国際関係
１ 倭王武の野望
２ 治天下大王への道
第三章 隋唐帝国の成立と推古女帝の時代
１ 推古朝の政治
２ 推古朝の外交
第四章 倭国の法と刑罰
１ 神法と俗法
２ 倭国の刑罰における継受法と固有法
第五章 大化改新と律令国家への道
１ 舒明天皇即位の事情
２ 激動する東アジア世界
３ 乙巳の変と大化改新
４ 天智朝の国制改革
第六章 天武・持統朝の政治
１ 天武朝の政治と制度
２ 持統天皇の即位と浄御原律令の制定
第七章 律令国家の成立
１ 文武天皇の即位
２ 大宝律令の施行と国家機構の整備
３ 中国律令と日本律令
第八章 律令制の諸相
１ 天皇と官僚制
２ 律令国家の支配制度
３ 律と刑罰
４ 律令制下の裁判制度
第九章 平城京遷都と奈良時代の政治
１ 元明天皇の時代
２ 元明・元正朝の政治
３ 聖武天皇の即位と政争劇の幕開け
４ 鎮護国家の仏教
５ 称徳・道鏡政権の誕生
第十章 平安時代の政治
１ 天武王朝の終焉
２ 桓武朝の政治
３ 嵯峨・淳和朝の政治
第十一章 摂関政治の時代
１ 摂関政治の幕開け
２ 摂関政治の確立
３ 末法の世から院政の時代へ
おわりに
参考文献
分野別参考文献
学習の手引き
古代史研究の基礎～工具書・文献調査編～（稿）
年表
事項索引・人名索引
【著者紹介】
長谷山 彰
慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾大学常任理事。
1952年生まれ。1975年慶應義塾大学法学部卒業、1979年同文学部卒業、1981年同大学院文学研究科修士課程修了、1984年同大学院博士課程単位取得退学。駿河台大学法学部教授を経て1997年より慶應義塾大学文学部教授。2009年より慶應義塾常任理事。法学博士。専門は日本法制史。
主な著書に、『新 裁判の歴史』（成文堂、1997年）、『日本古代の法と裁判』（創文社，2004年）、『日本法制史』（共著、青林書院、2010年）などがある。
内容説明
巨大帝国が興亡する激動の東アジア世界に誕生した倭国が、独立を守りぬき、古代国家日本へと成長してゆく苦闘の歴史を描き出す。日本古代史を学びなおしたい人のための本格的入門書。充実した学習の手引き、分野別参考文献、年表付き。
目次
第１章 倭国王卑弥呼の誕生
第２章 倭の五王と東アジアの国際関係
第３章 隋唐帝国の成立と推古女帝の時代
第４章 倭国の法と刑罰
第５章 大化改新と律令国家への道
第６章 天武・持統朝の政治
第７章 律令国家の成立
第８章 律令制の諸相
第９章 平城京遷都と仏教の時代
第１０章 平安時代の政治
第１１章 摂関政治の時代
著者等紹介
長谷山彰［ハセヤマアキラ］
慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾常任理事。１９５２年生まれ。１９７５年慶應義塾大学法学部卒業、１９７９年同文学部卒業、１９８１年同大学院文学研究科修士課程修了、１９８４年同大学院博士課程単位取得退学。駿河台大学法学部教授を経て１９９７年より慶應義塾大学文学部教授。２００９年より慶應義塾常任理事。法学博士。専門は日本法制史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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