胎児期に刻まれた進化の痕跡

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胎児期に刻まれた進化の痕跡

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  • サイズ B6判/ページ数 131p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766422962
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C3345

出版社内容情報

私たち人間を含めた動物が胎児のとき、遠い何億年も前のご先祖様と同じ姿をしていたかどうか。150年以上も未解明の大問題に挑む。

▼あなたにも魚のような胎児期があった?
私たち人間を含めた動物が胎児(胚)のとき、遠い何億年も前のご先祖様と同じ姿をしていたかどうか――進化発生学(エボデボ)にまつわる150年以上も未解明の大問題に挑んだ著者を待ち受けていた結末とは!?

当時抱いていた疑問を一言で表現するなら、「発生を遡るほど、ご先祖様の姿に近くなるのか?」。なんで、こんな素朴な疑問に対する答えが、どの教科書を見ても、ちゃんと書いてないのか。私は歴代の学者たちが残した仮説や考えに魅了(翻弄?)されてしまい、とにかくこの問題が頭から離れなくなってしまった。自分の理解としては、一蹴するにはどうも証拠が足りない、かといって信じるには証拠が足りない。どうにか科学的に検証できないものか…… <「はじめに」より>

第1章 胎児期に祖先の姿が現われる?
 1.1 みな胎児期はシンプルだった
 1.2 寄り道をする発生過程
 1.3 大胆な予言
 1.4 発生過程にみたご先祖様
 1.5 行き詰まった進化と発生の関係性解明

第2章 遺伝子DNAが明らかにした祖先の痕跡
 2.1 連絡の原理
 2.2 分子プログラムに刻まれたさらなる祖先情報
 2.3 門の境界を越えていた動物たち
 2.4 書き換えられた家系図
 2.5 揺れ始める初期胚保存
 2.6 発生砂時計モデル
 2.7 反直感的な仮説

第3章 漏斗モデル 対 砂時計モデル
 3.1 ヘッケルの魚とファイロティピック段階
 3.2 提灯モデル
 3.3 混沌とした状況のなかで
 3.4 ブレークスルー ―― 分子レベルからの検証
 3.5 再燃する論争
 3.6 数億年前に分家した一族を集める
 3.7 ファイロティピック段階は魚ではない

第4章 入れ子の砂時計とモンスター
 4.1 くびれがずれた入れ子の砂時計
 4.2 形態学的モンスター
 4.3 鼻がよくきくカメの起源
 4.4 くびれがずれた入れ子式砂時計モデル

第5章 残された謎
 5.1 なぜくびれる?
 5.2 砂時計はどれだけ大きい?
 5.3 最も進化した生物は?

おわりに
参考文献
索  引

【著者紹介】
斎藤 成也
1957年生まれ。テキサス大学ヒューストン校生物学医学大学院修了(Ph.D.)。現在は国立遺伝学研究所教授。おもな著書に『DNAから見た日本人』(ちくま新書)、『ゲノム進化学入門』(共立出版)、『Introduction to Evolutionary Genomics』(Springer)、『日本列島人の歴史』(岩波ジュニア新書)などがある。

内容説明

私たち人間を含めた動物が胎児(胚)のとき、遠い何億年も前のご先祖様と同じ姿をしていたかどうか―進化発生学(エボデボ)にまつわる150年以上も未解明の大問題に挑んだ著者を待ち受けていた結末とは!?

目次

第1章 胎児期に祖先の姿が現われる?(みな胎児期はシンプルだった;寄り道をする発生過程 ほか)
第2章 遺伝子DNAが明らかにした祖先の痕跡(連絡の原理;分子プログラムに刻まれたさらなる祖先情報 ほか)
第3章 漏斗モデル対砂時計モデル(ヘッケルの魚とファイロティピック段階;提灯モデル ほか)
第4章 入れ子の砂時計とモンスター(くびれがずれた入れ子の砂時計;形態学的モンスター ほか)
第5章 残された謎(なぜくびれる?;砂時計はどれだけ大きい? ほか)

著者等紹介

入江直樹[イリエナオキ]
1978年生まれ。京都・大阪南部・尼崎・カナダで育つ。京都大学大学院医学研究科博士課程修了、博士(医学)。現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻准教授。専門は、進化発生学、生命情報科学、先天異常学

斎藤成也[サイトウナルヤ]
国立遺伝学研究所教授

塚谷裕一[ツカヤヒロカズ]
東京大学大学院理学系研究科教授

高橋淑子[タカハシヨシコ]
1960年生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。現在は京都大学大学院理学研究科生物科学専攻教授。大阪フィルハーモニー合唱団所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ムーミン2号

3
「個体発生は系統発生を繰り返す」というヘッケルの反復説を特に何の疑いもなく「そーなんだ」と思っていたワタシは、最初の方でそれが否定されて「あれ~!?」となってしまう。科学オンチはこれだから困るのか? その後の複数のモデルの説明の後、著者の研究が紹介され、今のところの結論が導き出されている。それにはゲノム解析とコンピュータの発展が大いに寄与しているが、まだまだ未知の部分は多く、これからの課題も大きいようだ。素人にもわかるように書かれた本書は、好奇心を刺激してくれる。2021/08/22

てぬてぬ

0
スリリングだった。2017/01/21

0
レポート資料として読み始めたが、かなり面白く読めた。内容は進化発生学の歴史を追ってかなり新しい話まで説明されているが、適度にざっくり、適度に砕けた書き方で、難しすぎない。現時点で残されている謎についてもかなり触れられているので、レポートの考察ポイントにしやすくてありがたいです(考察といっても想像の域を超えないが)。2017/01/03

H.Yamaguchi

0
レポートを書く上で必要になったため読んでみた。筆者の研究により砂時計モデルは妥当であるように思えるが、ファイロタイプの保存ははっきりしておらず依然ロマンを感じさせる領域なのだろう。2020/06/06

ナオング

0
発生学の勉強に、その12020/01/14

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