森林資源の環境経済史―近代日本の産業化と木材

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森林資源の環境経済史―近代日本の産業化と木材

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  • サイズ A5判/ページ数 281p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766422429
  • NDC分類 602.1
  • Cコード C3033

出版社内容情報

本書は、木材資源を軸に、経済史、経営史、産業政策史、そして環境史研究を接合し、資源の流通・再生産過程から経済活動を捉える。

▼木材から近代日本の産業化を問い直す!

日本の産業化に不可欠な資材・原料であった森林資源。
膨大な一次史料にもとづいて鉄道・電信・炭鉱・製紙業における木材利用と森林破壊との関係を分析し、新たな日本の産業化像を描き出す。
環境経済史の新たな扉を開く野心的労作!

序 章 課題と分析アプローチ
 1 環境史研究の現在
 2 日本の産業化と木材
 3 課題と構成

第1章 木材市場のマクロ的検討
 1 需要市場の構造
 (1) 燃材
 (2) 用材
  (a) 建築用材と家具・建具・日用雑貨用材
  (b) 交通事業用材と通信事業用材
  (c) 鉱業用材と電力事業用材
  (d) 機械器具用材
  (e) パルプ用材
  (f) 包装用材と合板・単板用材
  (g) 軍需用材
 2 供給市場の構造
 (1) 木材供給地域の拡大と木材輸出の増加
 (2) 国産材の増産と供給不足
 (3) 輸移入材の増加
 (4) 輸移入材の減少と国産材の増加

第2章 鉄道業の発展と枕木
 1 枕木消費量の推移
 2 枕木市場の拡大
 (1) 枕木市場の形成
 (2) 鉄道固有化による枕木市場の変化
 (3) 枕木商の活動
 3 第一次世界大戦期における枕木価格の高騰
 4 適材不足と使用樹種の多様化
 5 枕木不足の深刻化

第3章 電信事業の発展と電柱
 1 電柱消費量の推移
 2 電柱市場の拡大と防腐電信柱の利用
 3 第一次世界大戦期における電柱価格の高騰
 4 防腐電柱と代替財の利用
 5 電柱用材不足の深刻化

第4章 九州炭鉱業の発展と坑木
 1 坑木消費量の推移
 2 坑木市場の拡大
 (1) 筑豊炭鉱業の発展と坑木市場の拡大
 (2) 坑木取引の変化
 (3) 坑木商の活動
 3 第一次世界大戦期における坑木価格の高騰
 4 坑木節約の進展
 (1) 坑木需要の減少
 (2) 合理化による坑木消費量の減少
 5 坑木不足の深刻化

第5章 北海道炭鉱業の発展と坑木
 1 坑木供給の多様化
 2 第一次世界大戦期における坑木価格の高騰
 (1) 坑木需要の増加
 (2) 社有林の拡大
 3 坑木の節約と社有林の拡大
 (1) 坑木の節約
 (2) 社有林の拡大
 4 坑木不足の深刻化

第6章 製紙業の発展とパルプ用材
 1 パルプ用材消費量の推移
 2 年期契約区域の形成
 (1) 内地の年期契約区域
 (2) 北海道の年期契約区域
 (3) 樺太の年期契約区域
 3 パルプ用材需要の急増と年期契約区域の拡大
 4 年期契約区域の不安定化
 (1) 樺太材利用の拡大
 (2) 年期契約区域の縮小と樺太林政改革
 5 パルプ用材市場の拡大とパルプ用材不足の深刻化

第7章 戦時統制期の木材利用
 1 資材統制 ―― 木材と鉄鋼材
 (1) 統制の開始
 (2) 統制の強化
 2 産業における木材利用
 (1) 鉄道業
 (2) 電信・電話事業と電力業
 (3) 炭鉱業
 (4) 製紙業

終 章 日本の産業化と森林資源

 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 索 引

【著者紹介】
山口 明日香
名古屋市立大学大学院経済学研究科講師
2003年慶應義塾大学商学部卒業、2011年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。慶應義塾大学COE研究員を経て2014年より現職。専攻は日本経済史
主な業績に『日本石炭産業の衰退』(分担執筆、杉山伸也・牛島利明編、慶應義塾大学出版会、2012年)、「戦前期日本の製紙業における原料調達」(『三田学会雑誌』105巻2号、2012年)、「戦前期日本の鉄道業における木材利用」(『社会経済史学』76巻4号、2011年)、「戦前期日本の炭鉱業における坑木調達」(『社会経済史学』73巻5号、2008年)などがある。

内容説明

木材から近代日本の産業化を問い直す!日本の産業化に不可欠な資材・原料であった森林資源。膨大な一次史料にもとづいて鉄道・電信・炭鉱・製紙業における木材利用と森林破壊との関係を分析し、新たな日本の産業化像を描き出す。環境経済史の新たな扉を開く野心的労作!

目次

序章 課題と分析アプローチ
第1章 木材市場のマクロ的検討
第2章 鉄道業の発展と枕木
第3章 電信事業の発展と電柱
第4章 九州炭鉱業の発展と坑木
第5章 北海道炭鉱業の発展と坑木
第6章 製紙業の発展とパルプ用材
第7章 戦時統制期の木材利用
終章 日本の産業化と森林資源

著者等紹介

山口明日香[ヤマグチアスカ]
名古屋市立大学大学院経済学研究科講師、博士(経済学)。2003年慶應義塾大学商学部卒業、2011年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。慶應義塾大学COE研究員を経て2014年より現職。専攻は日本経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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剛田剛

2
鉄鋼の供給が十分でない時代において、鉄道の枕木、炭鉱の坑木、電柱など、社会に欠かせないインフラで「木材」は大いに需要され、供給されてきた。これは鉄とコンクリートの社会が到来する以前のインフラ構築史と言ってもいい。 2017/06/27

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