地中海世界の旅人―移動と記述の中近世史

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地中海世界の旅人―移動と記述の中近世史

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  • サイズ A5判/ページ数 313p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766421293
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C3022

出版社内容情報

10~17世紀。西アジアや北アフリカ、ヨーロッパを旅した人々は、情景、自身の思索、異文化との接触交流をいかに記述したのか。

私には旅に出る理由がある

▼サファヴィー朝のシャー・アッバースの外交使節としてモスクワ、さらには白海を経由して中欧、イタリア、南仏を歴訪し、スペインのヴァリャドリードでシーア派からカトリックに改宗して「ペルシアのドン・フアン」となったウルチ・ベク――。
メッカ巡礼を中心に据えつつ三大陸を巡る前人未到の大旅行を達成し、広域に関する貴重情報を豊富に含む異色のリフラを残したイブン・バットゥータ――。

▼10世紀~17世紀。西アジアや北アフリカ、そしてヨーロッパを旅した人々は、その情景、自身の思索、異文化との接触交流をいかに記述したのか。

▼遺された多様な史料から、彼らを取り巻く世界や時代の刻印を読み解いてゆく。

序  長谷部史彦

中近世イベリア半島における宗教的マイノリティーの移動
 ――ユダヤ人とコンベルソ、マラーノを中心に  関 哲行

17世紀モリスコの旅行記
 ――ハジャリーのイスラーム再確認の旅  佐藤健太郎

イタリア司教の目に映った15世紀のチェコ
 ――エネアのボヘミア・レポートとその背景  藤井 真生

学知の旅、写本の旅 
 ――中世地中海世界における科学知の継受と伝播  岩波 敦子

『ローマの都の驚異』考
 ――「ガイドブック」あるいは政治的文書  神崎 忠昭

近世オスマン帝国の旅と旅人 
 ――エヴリヤ・チェレビーを中心に  藤木 健二

イブン・バットゥータの旅行記におけるナイル・デルタ情報の虚実
長谷部史彦

14世紀~16世紀前半の聖地巡礼記に見る「聖墳墓の騎士」
 ――儀礼へのフランチェスコ会の関与過程を中心に  櫻井 康人

中世のメッカ巡礼と医療
 ――クスター・イブン・ルーカーの巡礼医学書の記述から
   太田 啓子

ナーセル・ホスロウとその『旅行記』
 ――屋上に牛はいたのか  森本 一夫

地中海を旅した二人の改宗者
 ――イラン人カトリック信徒とアルメニア人シーア派ムスリム
   守川 知子

インド洋船旅の風
 ――ポルトガル来航期におけるアラブの航海技術研究の一齣
   栗山 保之



【著者紹介】
長谷部 史彦
1962年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は、アラブ社会史。主著に『ナイル・デルタの環境と文明?T・?U』(編著、早稲田大学イスラーム地域研究機構、2012-13年)、『中世環地中海圏都市の救貧』(編著、慶應義塾大学出版会、2004年)、佐藤次高編『西アジア史?T アラブ』〈新版世界各国史8〉(共著、山川出版社、2002年)などがある。

内容説明

10世紀~17世紀。西アジアや北アフリカ、そしてヨーロッパを旅した人々は、その情景、自身の思索、異文化との接触交流をいかに記述したのか。遺された多様な史料から、彼らを取り巻く世界や時代の刻印を読み解いてゆく。

目次

中近世イベリア半島における宗教的マイノリティーの移動―ユダヤ人とコンベルソ、マラーノを中心に
17世紀モリスコの旅行記―ハジャリーのイスラーム再確認の旅
イタリア司教の目に映った15世紀のチェコ―エネアのボヘミア・レポートとその背景
学知の旅、写本の旅―中世地中海世界における科学知の継受と伝播
『ローマの都の驚異』考―「ガイドブック」あるいは政治的文書
近世オスマン帝国の旅と旅人―エヴリヤ・チェレビーを中心に
イブン・バットゥータの旅行記におけるナイル・デルタ情報の虚実
14世紀~16世紀前半の聖地巡礼記に見る「聖墳墓の騎士」―儀礼へのフランチェスコ会の関与過程を中心に
中世のメッカ巡礼と医療―クスター・イブン・ルーカーの巡礼医学書の記述から
ナーセル・ホスロウとその『旅行記』―屋上に牛はいたのか
地中海を旅した二人の改宗者―イラン人カトリック従徒とアルメニア人シーア派ムスリム
インド洋船旅の風―ポルトガル来航期におけるアラブの航海技術研究の一齣

著者等紹介

長谷部史彦[ハセベフミヒコ]
1962年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は、アラブ社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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人生ゴルディアス

3
10~17世紀の東地中海をメインにした、旅にまつわる小論集。小論集は単著(IMEで一発変換できなかったが普通の単語じゃないの?)とは違って腰の据わった網羅的な話にならないからあまり好きではないのだけど、普段ならあまり手にとらないような分野のものもあって、まさしく旅をしているようではあった。内容もそれぞれ面白かった。特に、1600年前後にイランからモスクワ、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、とはるばる旅した使節の話とか。でもやっぱりそれぞれについて突っ込んだ内容と、補足説明とか欲しいという贅沢な希望。2015/10/12

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