出版社内容情報
私たちの生活に直接関わる地球環境問題や自然災害を、地理学の立場から考える入門書第4版。統計データの更新など分析・見解を増補。
「自然地理学」入門書の決定版!
▼私たちの生活に直接関わる地球環境問題や自然災害を、地理学の立場から考える入門書第4版。
▼第3版(2011年3月刊)から、統計データの更新はもちろん、「エネルギー資源」の項の追加や、東日本大震災および津波についての分析・見解を増補。
はじめに
本書の構成
?T章 地球環境の変遷とその原因
1.地球環境の歴史と現在の位置づけ
2.第四紀における気候変化と海面変化
3.気候変化の原因
?U章 古気候・古環境の復元
1.現在の気候の特徴および古気候の復元方法
2.氷河の痕跡を用いた古気候復元
3.化石による古気候・古環境復元
4.酸素同位体比を用いた古気候・古環境復元
?V章 旧海水準および海岸線の復元
1.海面変化の原因および旧海水準の復元方法
2.相対的海面変化曲線
3.沿岸地域における古地理変遷
?W章 年代測定の方法
1.放射性同位体を用いた年代測定方法
2.その他の年代推定法
?X章 地球環境の諸問題(1)
1.地球温暖化
2.ヒートアイランド現象
3.オゾン層破壊
4.エルニーニョ現象/ラニーニャ現象
?Y章 地球環境の諸問題(2)
1.地球砂漠化
2.地球の水資源
3.エネルギー資源
?Z章 地震活動
1.地震の基礎
2.地球上の地震分布と過去の主要地震
?[章 プレート境界で発生する地震(プレート境界型地震)
1.プレートテクトニクス
2.日本列島周辺のプレート分布とプレート境界型地震
?\章 活断層の活動によって発生する地震(活断層型地震)
1.活断層の認定方法
2.日本における活断層分布と活断層型地震
?]章 地震災害の実態と将来予測
1.津波
2.地盤の液状化現象
3.地震の将来予測と地震防災
?章 火山活動と火山災害
1.地球上の火山分布と噴火様式
2.火山噴火と災害
?章 水害・土砂災害
1.水害・土砂災害の地域性と原因
2.水害・土砂災害の実態
3.水害対策の歴史
XIII章 人為的要因による災害
1.地盤の沈下現象
2.海岸侵食
XIV章 身近な地形と人間活動
1.地形情報の解析方法
2.平野の地形
3.砂州地形の発達史と人間活動
引用図書
参考図書
索引
【著者紹介】
松原 彰子
慶應義塾大学経済学部教授。理学博士。
1987年東京大学大学院理学系研究科地理学博士課程修了。
専門は、自然地理学、第四紀学。
1990年、日本地理学会研究奨励賞受賞。
主な著書・翻訳に、『人文地理学――その主題と課題』(共著、2005年、当社)、『日本の地形5 中部』(分担執筆、2006年、東京大学出版会)、『ジオ・メディアの系譜――進化する地表象の世界』(共著、2010年、当社)、『図説 世界の地理 第8巻 フランス』(共訳、2003年、朝倉書店)など。