内容説明
「先進国の一員」に加わるための外交戦略とは?「所得倍増」「寛容と低姿勢」という言葉で語られてきた池田政権。高度経済成長の外交的帰結である「先進国クラブ」OECDへの加盟は、どのようにして達成されたのか?冷戦という状況を利用して、米国との関係を緊密化し、欧州にも外交的地平を広げていった池田外交の知られざる実像を描く、意欲作!
目次
序章 池田政権と高度成長期の日本外交
第1章 安保闘争とその余波―池田政権成立前夜
第2章 池田政権の外交課題―「自律陣営の一員」の確立
第3章 対米関係の修復から緊密化へ―日米貿易経済合同委員会の設置を中心に
第4章 欧州への接近―「経済関係の正常化」を求めて
第5章 「先進国クラブ」への道程―OECD加盟の外交過程
終章 池田外交の構図―経済成長、国内安定、国際的地位の向上
著者等紹介
鈴木宏尚[スズキヒロナオ]
慶應義塾大学・獨協大学・フェリス女学院大学等非常勤講師。1972年静岡県生まれ。立命館大学国際関係学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門は国際政治学、日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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