内容説明
神学と農奴解放思想とのかかわりを、アウグスティヌスやトマス・アクィナスらの思想に探り、国制史、社会史の観点から農奴制の実態を、実証的に明らかにする。
目次
第1編 農奴制をめぐる思想史的研究(宗教改革期における平民の農奴制観とその思想的背景;近世スイスにおける自由の概念;中世カトリック教会と農奴制―アウグスティヌスとトマス・アクィナスの奴隷制論を例にして;宗教改革者と農奴制―ウルバヌス・レギウスを中心として;スイス再洗礼派の農奴制―ベルンの二つの討論会について;エラスムスと人格の自由―『キリスト者の君主の教育』を中心として)
第2編 領邦国家形成と農奴制(中近世におけるベルン領の農奴制問題について―フリーニスベルクとミュンヘンブッフゼーを中心にして;近代初期におけるゾーロトゥルンの農奴制問題について;近代初期におけるチューリヒの農奴制問題について―ドイツ農民戦争期(一五二五年)を中心にして)
付録 史料の邦訳と解説 フィリップ・メランヒトン著『農民の「一二箇条」に反駁して』(一五二五年)
著者等紹介
野々瀬浩司[ノノセコウジ]
防衛大学校人間文化学科教授。1964年生まれ。1988年、一橋大学社会学部卒。1992‐94年、スイス連邦政府給費奨学生としてベルン大学留学。1995年、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学。1998年、慶應義塾大学大学院文学研究科にて博士号(史学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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