目次
第1章 限りなき夢の仲間たち(タカラズカの夢は何でつくられているのか;夢ふくらむ南海の神秘そして楽園―歴史人類学の視点から)
第2章 東洋の夢―古典にみる現代へのメッセージ(夢と道学;中国夢物語の時空―唐代小説「枕中記」の世界)
第3章 だからボクらは夢を見る―計量社会学と倫理学の視点から(大学に進むという夢―阻むものと促すもの;人の夢、社会の夢)
第4章 移民の夢(ハワイからの手紙―ある福島県人の生活;リンカーンのボディーガード―海を渡ったドイツ人体操教師たち)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
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この本は夢をいろいろな角度、様々な切り口で夢を論じていて人の豊かさと、ともすると愚かさを知る。夢はかなわなかったときに深い絶望をもたらせます。寝てみる夢には悪夢もあります。それでも多くの夢を人は見るべきです。なぜと言えば、かなえばそれに越したことはありませんし、夢を持つのは希望を具体化することですから、かなうためになにをすればいいのかが分かります。そしてかなわなかった夢は、それに突き動かされた人の物語となり、後から来る人の希望となり、かなわなくとも、そして破れたとしても夢は夢を呼び人の世の光となるのです。2016/08/06
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- 和書
- 信長の傭兵 角川文庫