内容説明
荷風は、昭和二〇年三月一〇日の東京大空襲で東京麻布の偏奇館を焼失した後、転々と居を変え、岡山で終戦を迎えた。昭和二一年一月に千葉県市川市菅野に住み始め、昭和三四年四月に永眠するまで、同じ市川市で暮らし続けた。戦後市川時代の荷風の生活を、一時期荷風の大家であった仏文学翻訳者・小西茂也の「荷風先生言行録メモ帖」とともに多角的に検証して荷風の内奥に迫る評伝。
目次
1 麻布をあとに
2 市川の発見
3 小西家に寄寓
4 「同居人荷風」以後
5 小西茂也の見た永井荷風
6 晩年まで
荷風と水―むすびにかえて
著者等紹介
秋山征夫[アキヤマユキオ]
1944年生れ。東京外国語大学スペイン語科卒。TBSに勤務し、2004年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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