ロレンスがいたアラビア〈下〉

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ロレンスがいたアラビア〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 326,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092446
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

アラブ世界を舞台に暗躍した4人の諜報員の動きを追い、ロレンスを欧州とアラブの同時代人たちの中に位置づけた歴史大作!ロレンスはいかにして「アラビアのロレンス」になったのか?
 死後70年以上経った今日なお、トーマス・エドワード・ロレンスは20世紀のもっとも謎に満ちた、毀誉褒貶相半ばする人物の1人であろう。本書はロレンスの評伝だが、けっして「聖人伝」ではない。第一次世界大戦中、ロレンスをはじめアラブ世界を舞台に暗躍した4人のスパイと彼らを取り巻く人間模様から、ヨーロッパ列強が中東という壺の中に手を突っ込んでかき回すさまを描いた歴史ノンフィクションである。
 ロレンスほど有名ではないが、本書で重要な役割を果たす3人とは、表向きは大学講師だが、英国を欺くためオスマン帝国と共謀し、愛人のロシア系ユダヤ人医師を諜報活動に利用していたドイツのスパイ、K・プリューファー。ルーマニア系ユダヤ人の農学者で、オスマン帝国統治下のパレスチナで祖国建設のために奔走するシオニスト、A・アーロンソン。そして米東海岸の名門の出で、大手石油会社の調査員から米国務省の情報員に転身したW・イェールである。
 戦況によってめまぐるしく変わる彼らの立ち位置を丁寧に追い、今日の中東紛争の淵源となった時代を躍動感あふれる筆致で描いた注目の歴史大作!

スコット・アンダーソン[アンダーソン]
アメリカのジャーナリスト、小説家。アメリカ農務省の技官だった父親の仕事の関係で、台湾と韓国で育つ。長年にわたり、レバノン、イスラエル、エジプト、北アイルランド、チェチェン、スーダン、ボスニア、エルサルバドルなど、世界の紛争地を取材してきた。The New York Times Magazineのほか、Vanity FairやHarper’s Magazine、Outsideなどに寄稿している。ニューヨーク在住。主要著書 小説:Triage (1999)、Moonlight Hotel (2006) ノンフィクション:Inside the League(with Jon Lee Anderson, 邦訳『インサイド・ザ・リーグ――世界をおおうテロ・ネットワーク』社会思想社、1987年)、War Zones (1988, with Jon Lee Anderson)、The 4 O'Clock Murders (1992)、The Man Who Tried to Save the World (2000)、Lawrence in Arabia(2013、《全米批評家協会賞》最終候補作)

山村 宜子[ヤマムラ ヨシコ]
翻訳家。1946年生まれ。国際基督教大学卒業。訳書にナイジェル・クリフ『ヴァスコ・ダ・ガマの「聖戦」』(白水社)、マーティン・セリグマン『オプティミストはなぜ成功するか』(講談社)、アーサー・アッシュ『静かな闘い』、キャサリン・モーリス『わが子よ、声を聞かせて』(以上、日本放送出版協会)、アーサー・カリンドロ『あなたの人生を変えるシンプルな10のステップ』(ダイヤモンド社)、セーラ・バークリー『ジェイミー』、ボニー・アンジェロ『ファーストマザーズ』、ローレンス シャインバーグ『矛盾だらけの禅』(以上、清流出版)、マーガレット・ロック『更年期』(みすず書房、共訳)などがある。

内容説明

ロレンスはいかにして「アラビアのロレンス」になったのか?ヨーロッパ戦線から遠く離れた砂漠を舞台に、ときに並行し、ときに交叉する四人のスパイたち―。戦況によってめまぐるしく変わる彼らの立ち位置を丁寧に追い、今日の中東紛争の淵源となった時代を躍動感あふれる筆致で描いた注目の歴史大作。“全米批評家協会賞”最終候補作。

目次

第2部(大胆な企て;アカバ)
第3部(傲慢;炎に向かって;募る怒り;孤独な追跡;ダマスカス)
エピローグ―パリ

著者等紹介

アンダーソン,スコット[アンダーソン,スコット] [Anderson,Scott]
アメリカのジャーナリスト、小説家。長年にわたり、レバノン、イスラエル、エジプト、北アイルランド、チェチェン、ボスニア、スーダン、エルサルバドルなど、世界の紛争地を取材してきた。The New York Times Magazineのほか、Vanity FairやHarper’s Magazine、Outsideなどに寄稿している。ニューヨーク在住。『ロレンスがいたアラビア』Lawrence in Arabia(2013)は“全米批評家協会賞”最終候補となった

山村宜子[ヤマムラヨシコ]
翻訳家。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

37
ロレンスは期待された成果を挙げていくが表情は険しくなる。「圧倒的に敵対的な人びとに囲まれた中でパレスチナにユダヤ人国家が建国されるとすれば、それは武力によってなされなければならず、その維持も武力によらねばならないだろう (P209)」と現在の中東を予見したコメントを残したロレンスは、後年名前を変えてあちこちに出没する。「ロレンス」という名前を使えばどうしても実際とは裏腹の評判がついて回る。あれほど冒険心に溢れ、出自ゆえに何かを成し遂げたいと思っていた彼が、唯一成し遂げた事から逃げ回ったのはなんとも皮肉だ。2016/11/04

人生ゴルディアス

8
長いような短いような旅だった。もとは考古学者が、時代の流れから戦争に巻き込まれ、歴史の中心部に組み込まれていく怒涛の展開がすごい。また、砂漠の戦いという異国情緒たっぷりな舞台もすごい。途方もない苦労と幸運と周囲の無理解や身勝手の中、共に戦うアラブの仲間は将来裏切らねばならならないことを理解していて、なんとか戦後の講和会議で自分のした嘘の約束を本当にしようと奔走するが、うまくいかないまま終わる。有名な映画のほうは見てないので、そっちも見てみようかな。2017/01/29

7
4人の若者冒険談が始まると思いきや、そんな甘くはなかった。夢と希望と野心と正義を抱いていた4人、特にロレンスは戦争の現実の中で狂気に苛まれ、同時に多くの無辜の市民が虐殺されていく。結果として残ったのはイギリスとフランスの植民地分捕りだったとは皮肉な話だ。オスマン・トルコ帝国の統治が破綻しており、市民が圧政に苦しんでいたことも描かれており、『オスマン帝国の崩壊』と異なる視点でこの地域を捉えることが出来、複数の視点から歴史を眺めることの重要性を再認識した。とは言え、英仏の非道さが許されることは無いのだけど。2019/09/15

ああああ

5
死者を工場のように大量生産し続けているにもかかわらず、どっしりと固定化してしまった戦争。物語の主人公たちの些細な行動で、それがグラリグラリと動き出す。またたくまに変化する状況、個人の意思をすりつぶして走りはじめる陰謀と虚名。ロレンスは戦争という大きなシステムの中で苦悩を深めていく。終戦~戦後までの怒涛の流れが、シリア・アラビア・ペルシア方面から見るとまるで突然やって来た空白のよう。オスマン帝国とロレンスがそこから去ったとしても、ぜーんぜん一次大戦が終わったわけではなかったんだなあ。2017/02/15

アーク

4
映画「アラビアのロレンス」が映画史に残る名画であることは間違いない。といっても映画であるだけに、必ずしも史実に忠実であるわけではないことが分かる重厚な本。映画では描き出せなかったロレンスの苦悩や泥臭さ、そして周囲との軋轢など、英雄も人間なんだな、と改めて気づいた本。2017/02/16

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