内容説明
明治国家の建設に挑んだ読書渡世の一小民。福澤諭吉の議会、憲法、天皇、外交論にあらわれた政治思想を読み解き、体制の担い手をめぐる構想と、その実現を目指した様々な駆け引きを実証的に明らかにする。原則と現実を粘り強く往還した知られざる福澤を描き出す、新たな挑戦。
目次
第1部 政治構想(議会論;憲法論;天皇論;外交論)
第2部 人間観(華士族論(その展開;その反響)
宗教論
明治政府との確執)
資料 時事新報社説(福澤諭吉自筆原稿確認分)
著者等紹介
小川原正道[オガワラマサミチ]
慶應義塾大学法学部准教授、博士(法学)。1976年生まれ。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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