内容説明
政策統合による地域統合の段階に移行した拡大EUが直面する課題とは何か。ヨーロッパが提示する新しいガバナンスの形を模索しつつ、金融/財政・司法・貿易・運輸・放送・労働/雇用・環境の各分野における政策統合の歴史と直面する課題を検証する試み。
目次
はじめに 地域統合・政策統合・グローバリゼーション
序章 政策の統合とEUにおけるガバナンス
第1章 金融市場のグローバル化と金融ガバナンス
第2章 規範の国際的な調整と政策統合―欧州共同体の条約手法をめぐって
第3章 欧州関税同盟と経済政策統合
第4章 欧州共通運輸政策と政策統合
第5章 放送政策の統合および通信と放送の融合
第6章 EUの通貨統合と金融・財政政策の規律
第7章 労働・雇用政策と社会政策統合
第8章 環境政策統合―持続可能な発展への挑戦
第9章 司法・内務分野における政策変遷と社会統合
著者等紹介
香川敏幸[カガワトシユキ]
慶應義塾大学名誉教授。1972年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
市川顕[イチカワアキラ]
東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻産学官連携研究員。1975年生まれ。2006年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。