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内容説明
現場からの生きたジャーナリズム報告。新聞とテレビがここ数年間に行った報道の中から、特筆すべき成果をあげたニュースを取り上げる。実際の報道現場をとおして、ジャーナリズムの「あるべき姿」、そして新たな可能性を探る試み。朝日新聞・毎日新聞・東京新聞、そして東海テレビ、NHKのジャーナリストが、良質のジャーナリズムの姿を提示する。
目次
連載「新聞と戦争」(朝日新聞編集委員・上丸洋一)
命を削る貧困の労働現場から(毎日新聞社会部記者・東海林智)
ルポ児童虐待(朝日新聞阪神支局次長・西見誠一)
アスベスト被害(毎日新聞編集委員・大島秀利)
医療事故と報道(朝日新聞編集委員・出河雅彦)
NHKスペシャル『ワーキングプア』(NHK報道局社会部専任部長・中嶋太一)
防衛省・自衛隊の実像(東京新聞編集委員・半田滋)
反クラスター爆弾報道―国の防衛政策を動かしたキャンペーン(毎日新聞外信部副部長・斎藤義彦)
ドキュメンタリー光と影―光市母子殺害事件弁護団の三〇〇日(東海テレビ放送ドキュメンタリーディレクター・斉藤潤一)
おわりに(朝日新聞社ジャーナリスト学校前事務局長・五十嵐浩司;慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所所長・大石裕)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
16
報道現場。 望月 衣塑子先生の著書。権力者が隠したい事実を明るみに出すのがジャーナリストの仕事。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストは尊敬できる。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストがいることで権力者の暴走を防げるし権力者の暴走に歯止めがかかる。 望月 衣塑子先生のような権力者を監視するジャーナリストがいないと権力者の暴走に歯止めがかからない。2023/06/18
香菜子(かなこ・Kanako)
15
報道現場。 望月 衣塑子先生の著書。権力者が隠したい事実を明るみに出すのがジャーナリストの仕事。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストは尊敬できる。権力者が隠したい事実を明るみに出すために日々取材を続けるジャーナリストがいることで権力者の暴走を防げるし権力者の暴走に歯止めがかかる。 望月 衣塑子先生のような権力者を監視するジャーナリストがいないと権力者の暴走に歯止めがかからない。2023/06/18
BluePlanet
7
★4.2(3.86)東京新聞の記者によるこれまでの取材において受けた理不尽対応や放置できない出来事を詳細に解説。日本学術会議の任命拒否問題、名古屋入管のスリランカ人女性死亡事件等において権力者が隠したい事実を徹底的に取材、調査し、明るみに出すことを試みる。確かに今の世の中、官僚も政治家も検事も自分たちの既得権益を守るが為に、自分に不利なことはなんでも排除しようとする態度。いつになったらこの国はよくなるのだろうか?映画の「新聞記者」は、この著者の同名の本をもとに制作されたのですね。こちらも見てみたいです。2021/12/30
東京には空がないというけれど・・・
1
マスコミは最近、「マスゴミ」とまで言われる。商業主義に陥り、視聴率とスクープ先行型となり、市民の方を向いていない。しかし、この本を読むと、マスメディアとジャーナリズムは本質的に異なることが分かる。ジャーナリズムはマスメディアとイコールではなくて、社会正義に裏打ちされた精神活動であることがわかる。そして、デジタル時代には、発信者になれる市民一人一人にとっても、ジャーナリストマインドは必要であることがわかる。各々の事例がもっと詳しくあれば、良い。こういう良識のある記者やディレクターもいることを知り安心した。2011/02/09
ず
0
様々な事象がオムニバス的に掲載されています。どれも「報道とは何か、どうあるべきか」という議論に迫ったものですが、いずれの話でも報道に「真摯な姿」を求めている点は変わらないと思われました。当然そうあるべきことかもしれないのに、なかなかそうあることができない。ジャーナリズムの世界がいかに歪であるか、考えることができました。2016/01/19