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慶應義塾大学東アジア研究所叢書
東アジアにおける公共性の変容

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  • サイズ A5判/ページ数 413p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766417456
  • NDC分類 302.2
  • Cコード C3036

内容説明

東アジアという世界を中心に、社会秩序の根幹をなす「公共性」という視点から社会文化間の比較研究をおこない、グローバリゼーションのなかで変容を迫られている公共性のあり方を論じる。

目次

第1部 東アジアの公共性の概念の重層と変容(公共性の比較社会学;「新しい公共性」論へ―実証的社会学からの提案;伝統的家族制度と「公」「私」の観念―中国と日本の社会比較を通じて;台湾における市民的公共性の構築を巡る学術と政策の動向―陳其南の「公民社会」論とその政策的実践を手掛かりに)
第2部 東アジアの公共性の諸相(中国人のペイメント感覚と公私関係―公共観とペイメントシステムの変遷;中国における人口政策の変遷と公共観の変貌;日台の高速鉄道公共輸送の比較―パラダイムキャッチアップのタイムラグに見る公共性の差異;中国都市の公共空間試論―ギルド会館、広場、住宅団地および「公共建築」をめぐって;ベトナムにおける“公共性”―戦争・都市・市場経済;韓国の放送制度にみる公共性の変化)
第3部 東アジアの公共性の基層と変貌(村落合併から考える中国農村の「公」;日常生活から考える中国の公共性;18‐20世紀の北京における下水道・糞尿処理にみる公共観;中国の地方都市における公共性の一側面―『漁民』の廟の活動を事例として;中国貴州省の観光化と公共性―ミャオ族の民族衣裳を中心として)
第4部 外国系住民と公共性の交錯(北東アジアのグローバル化―エスニシティとナショナリズムの交錯を考える;サンフランシスコの華人新移民団体における相互扶助の公共性:福建会館を事例に;外国人集住地域における「ローカルな公共性の再構築」が意味するもの―日系ブラジル人の集団団地の事例から;EUにおける人の越境移動と公共性―重層化する公共空間と移民外交(Migration Diplomacy))

著者等紹介

藤田弘夫[フジタヒロオ]
元慶應義塾大学文学部教授(故人)。1947年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。慶應義塾大学医学部助手、同専任講師、同助教授、同教授を経て、2001年より慶應義塾大学文学部教授。2009年逝去。専攻は都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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