内容説明
アメリカの危機管理体制とインテリジェンスにおける変遷を紹介し、九・一一以降、拡大しつづける組織と予算、そして人権・プライバシー保護やメディアの報道の自由との関係など、さまざまな矛盾をかかえる現状と今後の課題を分析する。
目次
1章 九・一一の衝撃―ブッシュ政権、テロ対策の時代へ
2章 諜報―インテリジェンス改革
3章 監視―国土安全保障における民主主義と監視社会の葛藤
4章 警報―テロ・災害対策としての警報システム
5章 対応―テロ・災害の事後対応とファースト・レスポンダー対策
6章 報道―テロリズムとメディアの問題
7章 オバマ政権の誕生
終章 日本における危機管理に向けて
著者等紹介
福田充[フクダミツル]
1969年兵庫県生まれ。日本大学法学部准教授。コロンビア大学客員研究員。東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻博士課程単位取得退学。専門はメディア社会学、テロや災害の危機管理研究。内閣官房委員会、埼玉県危機・防災懇話会等で委員を歴任。第3回吉田秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トゥクトゥク
11
仕事でダッシュ読み。つまり諜報機関は大事だけど行き過ぎると「国民の自由や人権」を奪うことにもなり、かといって機関のお陰で安心・安全が保たれているとも言えるわけで。何事もバランスですかな。。2015/03/03
ワッキー提督
0
各章ごとのテーマ選定が興味深い。さらに実務的な課題が中心の章も含めて近年の研究動向に注意を払われている。とくに民主主義やメディアとの関係については大変勉強になった。 欠点としては、引用が論文名のみの提示で具体的にどの部分を引用したかが明示されていないため、ここから発展して学ぶ時に多少苦戦することがあげられる。2015/08/21
MIURA
0
所謂テロとは別のニュアンスであるが、根源的考察 2018/12/05
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- 和書
- 手間をかけない麺食い主義