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ナショナル・アイデンティティの国際比較

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  • サイズ A5判/ページ数 274p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766417128
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C3036

内容説明

国際比較サーベイ調査のデータ分析を通じ、曖昧に語られがちなナショナル・アイデンティティという概念を明確にする意欲作。この概念は各国の人々の意識においてどのように構成されているのか。理論的・歴史的観点等を踏まえながら、量的調査データの統計分析を用いて詳細に論じる。

目次

第1章 国民国家とナショナル・アイデンティティ
第2章 ナショナル・アイデンティティ研究の展開と概括
第3章 分析視角の提示―いかにして概念的「鵺」をとらえるか?
第4章 国際比較の技法
第5章 日本―単一民族神話の生きる国
第6章 ドイツ―未完の「国民=民族」国家
第7章 アメリカ―アメリカニズムとグローバリズムの相克
第8章 オーストラリア―白豪主義から多文化主義の実験国へ
第9章 ナショナル・アイデンティティの概念構造の国際比較
第10章 ナショナル・アイデンティティの普遍性と特殊性
第11章 From 1995 to 2003―ナショナル・アイデンティティの構造的恒常性

著者等紹介

田辺俊介[タナベシュンスケ]
東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター准教授。1976年生まれ。東京都立大学社会科学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専攻は、社会意識(特にナショナリズムや政治意識)・計量社会学・社会調査方法論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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世界はきっと輝いてみえる

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ナショナル・アイデンティティを計量的研究を用いて国際的な比較を行った書籍。日本、アメリカ、オーストラリア、ドイツを例にあげて比較されている。ナショナリズムについて理論や成立過程のみに着目するのではなく、実証的に行った珍しい研究。ぼんやりとしてしか知らなかった日本及び比較対象の国の傾向が見えてきて興味深かった。2012/06/28

抹茶ケーキ

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日本、アメリカ、オーストラリア、ドイツを対象にして「ナショナルアイデンティティ」を分析。ナショナルアイデンティティを成員条件、プライド、自国中心主義、排外性によって構成されるものと定義した上で、国ごとにどのような差が見られるかについて。各国での共通性は高齢や低学歴の人ほどナショナルプライドが高く、専門職の人ほど低いこととのこと。日本とドイツの特色として定住外国人と犯罪を結びつけることが示されていたのが面白かった。全体的に丁寧な研究だと思うけど、95年のデータはさすがに古すぎるんじゃないだろうかとも思った。2019/07/29

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