内容説明
イングランド一国史観を超えて、ブリテン諸島諸地域の構造的関係を視野に、政治、経済、社会、文化の変容を描く画期的通史。一四・一五世紀、国の民というアイデンティティを生む二百年。第五巻では、一二七二年のエドワード一世のイングランド王即位から一五〇九年のヘンリー八世の王位継承までの激動の時代をあつかう。この時代は、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズに「国の民」としての自覚が生まれた中世から近世への「転換の世紀」であった。その大転換を、政治・文化・経済・社会・宗教などの多角的な視点から立体的に描く。
目次
序論
第1章 生活の質
第2章 社会の階層編成
第3章 教会
第4章 文化表象のかたち
第5章 平時戦時の王国と支配領
第6章 王権と統治
結論
著者等紹介
グリフィス,ラルフ[グリフィス,ラルフ][Griffiths,Ralph]
ウェールズ大学スウォンジー校中世史学名誉教授
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
熊本大学教授
北野かほる[キタノカホル]
駒澤大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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butterflyonapin
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後の巻の訳者なのですが、やはり中世と初期近代は違うなと…2010/08/21
rbyawa
0
a115、そもそもイギリス、という単語が英国を正しく表していないことはそこそこ有名ではあるものの、さてどう呼べばいいのか、というのもまた微妙な問題で、このタイトルになっている「ブリテン諸島」というのもまあ妥協点というか落としどころというか、ただもちろん、支配が完遂する可能性もあった、という時々本の中で引き合いに出されてる13世紀を読んでいないからなのかもしれませんが、イングランドの一方的支配、というよりはあくまでせめぎあいではあるかな、というのが実感w 主に国内の話ですよ。2010/06/12