内容説明
イングランド一国史観を超えて、ブリテン諸島諸地域の構造的関係を視野に、政治、経済、社会、文化の変容を描く画期的通史。ローマ帝国撤退後、キリスト教が急速に拡大するポスト・ローマ期。本書第二巻では、ローマ帝国がブリテン島の支配を放棄し、アイルランドを含むブリテン諸島の民族・政治地図が大きく書き換えられていった五~八世紀末の時代を取り上げる。島嶼に存在していたあらゆるくにの民と王国、改宗のプロセス、芸術・文字文化の発展、文化と社会のあいだの相互作用について多角的に描く。
目次
第1章 王国と民を俯瞰する
第2章 社会、共同体、アイデンティティ
第3章 キリスト教への改宗
第4章 権威ある美術
第5章 ラテン語と現地語―二言語テキスト文化の創造
第6章 テキストと社会
著者等紹介
チャールズ=エドワーズ,トマス[チャールズエドワーズ,トマス][Charles‐Edwards,Thomas]
ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジケルト学教授
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
FSA,FRHistrS.熊本大学教授
常見信代[ツネミノブヨ]
北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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洋書好きな読書モンガー
4
Matthew Harffy著Berniciaクロニクルを読む為当時の時代背景を確認したく本棚から出してみた。物語の冒頭にあり主人公の運命を翻弄する原因となる西暦633年のバーニシア王国🆚ウェールズ&マーシア王国連合軍との戦いも史実あったと確認できた。近世の様に国が確立している時代ならトップに何があっても変わらないが王個人の能力に依存している時代なので王が戦死すれば支配地域はバラバラになってしまう。アングロサクソン諸王国の支配が確定しておらずブリトン人王国も消えたり復活した時代。時々読み返そう。