出版社内容情報
近現代の日本社会における家族・都市・村落それぞれの「生活」に着目し、気鋭の若手研究者がそれぞれの専門領域における現実的な社会学的課題について論を展開する。
内容説明
社会学の専門研究を志す大学2、3年生のためのテキストブック。家族・都市・村落は、われわれの社会生活の基本形態であり、社会学研究の基礎である。本書では、近現代の日本社会における家族・都市・村落それぞれの「生活」に着目し、気鋭の若手研究者がそれぞれの専門領域における現実的な社会学的課題について論を展開する。彼らがいかに問題を設定し、分析し、一つの論文にまとめたかという生きた事例を学び、思考プロセスを追体験できる実践的なテキスト。
目次
第1部 家族(核家族化再考―3世代世帯選択率について;家と近代家族の家父長制;国際結婚と家族・都市・村落―日本型モダニティへの希求)
第2部 都市(ネットコミュニティの影響力;消費社会の子どもたちが生み出す教育の困難性―子どもたちの発する問いに答えることは何をもたらしているのか)
第3部 村落(宗門改帳が語る江戸時代の農民世帯―陸奥国安達郡南杉田村の事例を用いて;農村における農家女性活動の継承はいかにして可能か―家の継承を支える家産に関する考察;農村社会を規定する「多様性」の政治―「地域活性化」をめぐる議論を念頭に置いて)
著者等紹介
平野敏政[ヒラノトシマサ]
1943年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。帝京大学文学部社会学科教授。専門は、家族社会学。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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