内容説明
70年あまり撮り続けた厖大な写真の中から“日本人の心の原点”300余枚を厳選し、解説をつけた折口学の決定版。
目次
1章(万葉集の古代へ;生まれ育った大阪;髯籠の話;伊勢・熊野の旅;沖縄の旅 ほか)
2章(折口教授の授業;折口学と奥野信太郎;折口信夫と西脇順三郎―詩人と詩人の語らい;ヨーロッパの民俗資料を読む折口信夫;芸能と藝能学会)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんさん
5
各地の祭礼、神々、日本の原風景。写真家・芳賀日出男の美しいカラー写真で辿る、折口信夫の軌跡。素晴らしいです。2024/06/01
ダージリン
2
折口の文章は少々読んだことがあるが、祭りの写真はあまり見たことがななかったので、こういうものだったのかというイメージを掴めて良かった。地元に近い場所の祭りが取り上げられていたりと意外な発見もあった。限界集落化し祭礼の維持がままならない場所が多いようだが、何とか受け継いでいってほしいものだ。2012/06/01
保山ひャン
1
折口信夫の生誕から古代研究の旅を辿る写真と解説。写真は芳賀日出男さんが撮影した現代のものだが、今も伝えられる行事など、古代の名残りを感じさせるものになっている。芳賀さんは慶応で折口の授業を受けており、そのときの様子も本書に書かれている。章立ては次の通り。万葉集の古代へ、生まれ育った大阪、髯籠の話、伊勢・熊野の旅、沖縄の旅、三信遠の旅、初春の訪れ神、人形(ひとがた)、巫女とのりわら、源氏物語、説教節、中世の芸能と祭り、年中行事、小説身毒丸、小説死者の書、國學院大學、東京の住居、氣多大社と折口父子(つづく)2018/11/06
むなし
1
様々な祭事に触れ、時の流れを感じると共に日本という国土への愛着も増した。古代はそこかしこに息づいている。2010/01/03
陸
0
祭りの写真などから折口文学を辿るものだけど、写真見ているだけでも楽しい。子供の表情とかカワイイ。折口先生の独特の講義を聞いてみたくなる。2010/04/24
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