内容説明
イグルー(カナダ)、洞窟型住居(トルコ)、採風塔を持つ住居(イラン)、高床式住居(インドネシア)、水上住居(マレーシア)などのヴぁなキュらー建築を環境工学的に解明し、地球環境時代におけるサステナブル建築のパラダイム構築に貢献する論考である。
目次
序 サステナブル建築の原点としてのヴァナキュラー建築
1 ヴァナキュラー建築の居住環境とサステナビリティ
2 実測とコンピュータ・シミュレーションによるヴァナキュラー建築の環境性能調査(カナダのイヌイットの冬の家(イグルー)
トルコの洞窟型住居
イランの採風塔を持つ住居
インドネシアの高床式住居
マレーシアの水上住居)
3 ヴァナキュラー建築のコンセプトに基づく現代的集合住宅
4 CASBEEに基づくヴァナキュラー建築の環境性能評価
著者等紹介
村上周三[ムラカミシュウゾウ]
工学博士。現在、慶應義塾大学理工学部教授、日本学術会議会員、国土交通省社会資本整備審議会環境部会部会長および建築分科会会長、財団法人建築環境・省エネルギー機構理事長、東京大学名誉教授。1942年愛媛県に生まれる。1965年東京大学工学部建築学科卒業。1985年東京大学生産技術研究所教授。1996年日本風工学会会長。2000年日本流体力学会会長。2002年空気調和・衛生工学会会長。2005年日本建築学会会長。受賞は空気調和・衛生工学会賞(1975‐2007、計15回)、日本建築学会賞(1989年、論文部門)、アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)ベストペーパー賞(CROSBY FIELD AWARD)(1998年)、ASHRAE Fellow Award(2001年)、SCANVAC John Rydberg Gold Medal(2002年)、平成15年度日本風工学会学会賞(功績賞)(2004年)、SB07‐SEOUL Award of Excellency in Research(2007年)、世界風工学会(IAWE)ALAN G.DAVENPORT MEDAL(2007年)、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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