叢書21 COE-CCC多文化世界における市民意識の動態
戦時日本の国民意識―国策グラフ誌『写真週報』とその時代

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  • サイズ A5判/ページ数 453p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766414622
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C3331

内容説明

戦時中、政府が啓蒙宣伝のために発行していた『写真週報』を初めて総合的に分析。300を超える画像を紹介し、当時の政策、国民の生活や意識を、浮き彫りにする。

目次

第1章 国策グラフ『写真週報』の沿革と概要
第2章 『写真週報』に見る食糧問題
第3章 『写真週報』に見る模範的国民生活
第4章 『写真週報』に見る民間防空
第5章 『写真週報』に見る労務動員
第6章 『写真週報』に見る「健民運動」
第7章 『写真週報』に見る学生・生徒・児童
第8章 『写真週報』に見る戦局報道と軍事情報
第9章 『写真週報』に見る東アジア観
第10章 『写真週報』に見る英米観とその変容
第11章 『写真週報』に見るドイツ観

著者等紹介

玉井清[タマイキヨシ]
慶應義塾大学法学部教授。法学博士。1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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国策グラフ誌『写真週報』を通し戦時下の国民の意識を探る。食料問題、模範的国民生活、民間防空、労務動員、健民運動、学生・生徒・学徒、戦局報道・軍事情報と云った項目に分け写真資料から国民意識を読み解き、更には東アジア観、英米観、ドイツ観も読み解く。此の中で興味深かったのが9章「『写真週報』に見る東アジア観」である。日本軍の検閲が入ったとはいえ初期段階は良心的に中国文化を伝える素朴な写真が表紙を飾っていたのが印象的。日中戦争の戦局が激しくなるにつれて戦争の匂いが強くなる。汪兆銘と蒋介石の扱いの差が露骨に反映。2014/06/29

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