出版社内容情報
平和を望みながらも、富をもとめて戦争への道を歩んでしまう人間の姿が、ユーモアとペーソスをこめて描かれています。大人も見て欲しい絵本。 小学校低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
36
富を得れば失うのが怖くなる、失わないために力でこれを守る、もっと裕福になりたい、力を振りかざして強さを見せつけ富を奪う、こんなことの繰り返し。そして争いは互いの些細な勘違いから。そうして後に残るものはないもないこと争うことの無意味さを知り、平和を求めるのに、人は何故また同じ過ちを繰り返すのか。人間とは愚かな生きものだなと思います。コミカルな線画ながらも、愚かな争いの歴史をかくも簡潔に描いており、心に突き刺さりました。子どもたちに是非読んでほしい1冊。『ぞうのエルマー』の作者と知ってびっくり!2022/03/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
36
エルマーのぼうけんの作者のもの。戦争がなぜ起こるか分かりやすく書かれている。回避出来るチャンスはあったのに、周りが見えなくなってしまうとこうなるのだろう。人間の愚かさを感じる。読み聞かせにも最適。2017/10/13
アナクマ
31
シンプルでアイコニックなペン画で、戦争の起こりと帰結を描く。二本の矢が飛び交い戦いが始まるさまなど、スッとしみ込む分かりやすさ。代表作「ぞうのエルマー」◉気になったのは開戦の動機。財産形成→監守番兵→費用増大→領土拡張。立ち止まって考え直したい。◉戦争が終われば「最初の土地」が懐かしい。ながいこと さがしまわったすえ、ようやく、六にんは よくこえた 土地を みつけ、そこに すみつくことにしました。みんなが、せっせと はたらきました。畑を たがやし、家を たて、しだいに かねもちに なっていきました。2019/12/05
かおりんご
31
読み聞かせ(82)戦争という言葉にひかれて聞いていたけれど、理解したかは微妙なところ。もっと考えさせた方がよかったかな?2017/06/27
かおりんご
29
絵本。紹介されたので読んでみました。これ、大人が読んでもいいお話だし、中学生でも全然ためになりそうです。どうして戦争が起こるのかが、すごく分かりやすい。まぁ、これだけが原因じゃないだろうけれど。戦争について考えるきっかけにはなるかな?読み聞かせる予定。2017/06/16