出版社内容情報
同時多発テロ事件以後のアメリカ外交における先制行動への傾斜とその外交・安全保障政策の覇権的な動態の因って来るところを、19世紀以来の安全保障をめぐるアメリカ合衆国の歴史的な体験に位置づけて議論する。アメリカの外交・安全保障政策(大戦略:Grand Strategy)に奇襲の衝撃がもたらした影響を、アメリカ自身の歴史的体験の影響という視点から考察する。
内容説明
アメリカの外交と安全保障戦略(大戦略“Grand Strategy”)に対して奇襲がもたらした衝撃とその帰結。
目次
第1章 イェールの朝
第2章 一九世紀(炎上するワシントンの衝撃;先制;単独行動主義;覇権;安全保障とその達成手段の道義性)
第3章 二〇世紀(二〇世紀の戦略環境;フランクリン・ローズヴェルトの大戦略;第二次世界大戦における先制の機会;単独行動と先制の否定がもたらした覇権;テロの衝撃と十九世紀戦略への回帰)
第4章 二一世紀(冷戦後の戦略環境の変容とアメリカの錯誤;九・一一以後のアメリカの再登場;ブッシュ政権の国家安全保障戦略;アフガニスタンとイラクを結ぶもの;ブッシュ政権の大戦略―構想と実践の間;二十世紀の大戦略と連邦主義)
第5章 イェールの夕べ
著者等紹介
ギャディス,ジョン・ルイス[ギャディス,ジョンルイス][Gaddis,John Lewis]
イェール大学歴史学部教授。1941年生まれ。歴史学博士(テキサス大学、1968年)
赤木完爾[アカキカンジ]
慶應義塾大学法学部教授(国際政治・戦争史・安全保障研究)。1953年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了(法学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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