内容説明
今、改めて“教育とは何か”を問う。教育を自明視する風潮に警鐘を鳴らし、19名の教育学研究者が、それぞれの研究関心から教育学の自己理解へのアプローチを試みた論考を収録。
目次
第1部 教育への視角を定位する(再考 教育における「技能」概念―「傾向性(disposition)」としての「わざ」概念に注目して
教育理論の人間学的基礎―ディルタイ教育学における「心的生の目的論的構造」論の意義
アリストテレスの教師観―プラトン『メノン』との比較から
「教えない教育」を考える―教育の進化論的基盤の意味 ほか)
第2部 教育へのアプローチを開拓する(洋学教育小史―江戸期日本の蘭語・蘭学の教授・学習を中心に;本居宣長にみる遠隔教育の原理―「へだたり」・「やりとり」・「つながり」;アメリカにおける高等教育史研究の動向―通史編纂の問題;慶應義塾出身者と師範学校―師範教育からの離脱をめぐって ほか)
著者等紹介
田中克佳[タナカカツヨシ]
慶應義塾大学名誉教授、田園調布学園大学教授。専攻は、教育学、教育史。所属学会・団体:日本教育学会、教育史学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。