痴愚礼讃―附 マルティヌス・ドルピウス宛書簡

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  • サイズ B6判/ページ数 304,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766410983
  • NDC分類 992
  • Cコード C0098

内容説明

16世紀ルネサンスを代表する人文主義者・エラスムスによる風刺文学のラテン語原書から邦訳。バーゼル版原書にホルバインが挿画として描いたペン画82点を再録する。また、著者自身の最初の弁明書である「ドルピウス宛書簡」を本邦初訳で収録する。

目次

痴愚礼讃(トマス・モア宛書簡;ΜΩΡΙΑΣ ΕΓΚΩΜΙΟΝ,すなわち、痴愚礼讃、ロッテルダムのエラスムスの宣言)
マルティヌス・ドルピウス宛書簡

著者等紹介

大出晁[オオイデアキラ]
1926年生まれ。1950年、慶応義塾大学文学部哲学科卒業。65年、慶応義塾大学教授(文学部)、現在、慶応義塾大学名誉教授、創価大学名誉教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まどの一哉

1
痴愚神がいかに人間の幸福に貢献しているか、女神様自身が丁寧に解説。利口であることにより訪ずれる様々な苦悩・不安・逃れられないストレス。それに比べて馬鹿であることがいかに生活に安寧と喜びをもたらしていることか。これは様々な具体例を示されるに及ばず、われわれ凡夫が素直に得心できる内容である。語り口も平易でわかりやすく楽しんで読める。ホルバインによる挿絵多数。2019/10/07

司書見習い

0
痴愚女神という存在の口を借りて、当時のキリスト教社会、特に、教会権力などの知識階級への皮肉を込めた風刺文学、及び、それへの反発への弁明を書いた書簡。著者自身が言っている通り、その内容には冗談を多分に含んでいるので、そのまま字義通りには受け取れないが、優れた示唆を含んでいる。著者はこれを特定の個人・団体を批判したものでは無いと述べているが、これは風刺文学の常套句で、やはり念頭においた相手がいたのではないだろうか。2014/04/11

Francis

0
当時のカトリック教会の聖職者や世相を強烈に風刺した作品。附「マルティヌス・ドルピウス宛書簡」を読むといかにこの本が反発を巻き起こしたかが分かる。2012/10/13

ヒルデ

0
誰かに対する中傷というよりは人間に対する皮肉みたいなものと読んだ。書簡によるとこれを「自分たちに対するもの」って読む人がいたのか…… その当事者意識は持つべきものだけれど、なんでも自分だけに向けられたものだと思ってると病むよねppp2012/02/16

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