内容説明
欧米と中国、日本の文学は「環境」をどのように捉えてきたか?それぞれの豊かな営みの中で築いてきた独特の哲学や文化―さまざまな文学作品に表された魅力的な世界をたどり直すことで見えてくる21世紀の課題。
目次
序章 思想としての自然
第1章 所有される自然―ヨーロッパ中世文学の自然・環境・風景
第2章 「風景としての自然」と文学
第3章 人間の内と外の自然―異類婚姻譚を通して
第4章 世界図絵の中の水車
第5章 アメリカン・ロードの生態系―サイモン、ガスリー、スタインベック
第6章 萩の古典誌―文学と生活と
第7章 人は豚になれるか―賢治童話の認識論
第8章 現代中国の環境文学
第9章 異端と自然―中国人作家の眼差し
著者等紹介
柴田陽弘[シバタタカヒロ]
1942年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、慶応義塾大学文学部教授。近代ドイツ文学
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