出版社内容情報
西洋書体の変遷を、各書体について見開きページに、写本の1ページ大・拡大・実寸の図版と解説で構成して紹介。
内容説明
カリグラフィーの実践家や愛好家、歴史学者、中世文学者、古書体学・書誌学研究家、デザイン・美術関係者に必携の書。西洋書体の変遷を各書体について見開き頁に、写本の一頁大・拡大・原寸の図版と解説で構成して紹介。
目次
A 古典文字
B 大文字(マジュスキュル)体
C 小文字(ミニュスキュル)の出現
D ゴシック体
E 大文字(キャピタル)の発達
F ヒューマニスト体
著者等紹介
高宮利行[タカミヤトシユキ]
1944年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部教授。慶応義塾大学とケンブリッジ大学の英文学博士課程修了。専攻分野は中世英文学、書誌学、デジタル書物学。現在、慶応義塾大学人文科学メディア研究センター(HUMI)所長、日本英文学会理事、新チョーサー学会評議員、ゲスナー賞(書誌学)選考委員、シェフィールド大学名誉文学博士、ロンドン好古家協会フェロー。著書に『西洋書物学事始め』(青土社)、『図説本と人の歴史事典』(共著、柏書房)、『グーテンベルクの謎』(岩波書店)、訳書に『キャクストン印刷の謎』(雄松堂)など多数
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感想・レビュー
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コットン
66
紀元前からルネサンスまでの西洋書体がわかる貴重な本。近代になると装飾された大文字やライン、時には挿画など見栄えもする。紀元前334年のセリフを施す最初の試みをした碑文「アレクサンダー大王がアテナポリアスに寺院を献堂した」が印象的!2017/05/24
サアベドラ
12
古典時代の碑文体から、中世のカロリング小文字やブラックレターなどを経てルネサンス期のフマニスト書体に至るまでの、西ヨーロッパの代表的な書体とそれが書かれた写本を紹介。大判で拡大図も載っているのでそれぞれの書体をじっくり鑑賞することができる。本書はカリグラフィーの本であってパレオグラフィーの本ではないので、略記号や異体字の解説はほとんどない点は注意。まあ書いてある言語(大体ラテン語、一部イタリア語)の知識があればなんとなく読めちゃったりするけど。姉妹編として『西洋活字の歴史』というのもあるそうです。2014/09/26
アジシマ
0
資料価値の高い本。美しい。カリグラフィーをもう少し真面目にやっていた時なら手元においたんだが、今の自分にはもったいない本なので、図書館で眺めるにとどめておこう。2012/02/25
テキィ
0
トライヤヌスの碑の写真は、これに勝るのを見たことがない。スタッフに見せる。2009/12/03
テキィ
0
時々借りて読む。本当に良い本。2009/05/06