出版社内容情報
認識に関して経験的なるものと先験的(ア・プリオリ)なるものを区別し,先験的認識の妥当する範囲と限界を明らかにした本書こそ,哲学史上いわゆるコペルニクス的転回をなしとげたとされる世紀の古典である.『実践理性批判』『判断力批判』とその後に展開してゆくカントの壮大な哲学体系の基礎であり,また総論でもある.
内容説明
カント自身、哲学における「コペルニクス的展開」だと述べた本書は、近代哲学全体にはかりしれぬ影響を与え、その後に生まれたあらゆる哲学の豊富な源泉となった哲学史上不朽の著作。本巻には、先験的方法論の全体を含み、綿密詳細な索引を付す。
目次
2 先験的方法論(純粋理性の訓練(独断的使用における純粋理性の訓練;論争的使用に関する純粋理性の訓練;仮説に関する純粋理性の訓練;理性の証明に関する純粋理性の訓練)
純粋理性の規準(我々の理性の純粋使用の究極目的について;純粋理性の究極目的の規定根拠としての最高善の理想について;臆見、知識および信について)
純粋理性の建築術
純粋理性の歴史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
20
哲学的(傍点)認識は 概念による理性認識(傍点)であり、 数学的(傍点)認識は概念の 構成による理性認識(傍点)である(16頁)。 純粋理性は、思弁的に使用せられる場合には、概念による直接的、綜合的命題 を含んでいない(37頁)。 デヴィッド・ヒュームは、公正な判断を下すために生れついたような冷静な哲学者(44頁) と、カントは絶賛される。さすが、アダム・スミスの師匠である。 2014/03/26
中年サラリーマン
17
なんとか、読みきることができました。最後はキリスト教の枠内に戻ってきたかな。2014/01/05
Gotoran
16
本書(下巻)をもってやっと読了。途中で、理解促進のために類書に当たる等の試行錯誤を行いつつも、どうにかこうにかカントの思索過程を辿ることができた。正直、至極難解だったというのが偽らざる感想。決して楽しい読書とは言い難いが、近代哲学において重要な位置を占めるカント思想の概要が知れたことは大きな収穫であった。バークリ、ヒューム、ライプニッツについても知りたくなった。時期をみて『プロレゴメナ』、『実践理性批判』も読んでみたい。2013/03/14
Francis
14
ようやく読了。ただし付録は未読です。内容をどこまで理解できたが、心もとないのだが、カントはどうも人間の能力の一つである理性の限界と、倫理と宗教の意義を改めて考えるように人類に促しているように読める。最近出た岩波文庫のカール・ポバーの著作ではカントの後のヘーゲル、マルクスをポパーは批判しているらしいが、それはヘーゲル、マルクスが理性を過剰に用いているとカントと比較して考えていたからなのだろうか。2023/06/24
泉のエクセリオン
12
純粋理性の神は理念として妥当する。ただしこれを弁証、思弁において、頭の中だけの神を検討するのであれば、何も我々に益することはない。ならば、この神の理念を実践において使用してみてはどうだろうか。実践において神の理念を規定し直す。つまりそれは、世界の根本原因としての、形而上学的な、超越的な神ではなく、実践における道徳法則としての神、理念として神を規定し直すことを意味しているのだと思う。このようにして神は道徳法則に移し替えられたわけである。人は何を知るべきか、ではなく、何をなすべきかに関心が移ったのだと思った。2025/11/04
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