出版社内容情報
認識に関して経験的なるものと先験的(ア・プリオリ)なるものを区別し,先験的認識の妥当する範囲と限界を明らかにした本書こそ,哲学史上いわゆるコペルニクス的転回をなしとげたとされる世紀の古典である.『実践理性批判』『判断力批判』とその後に展開してゆくカントの壮大な哲学体系の基礎であり,また総論でもある.
内容説明
カント自身、哲学における「コペルニクス的展開」だと述べた本書は、近代哲学全体にはかりしれぬ影響を与え、その後に生まれたあらゆる哲学の豊富な源泉となった哲学史上不朽の著作。本巻には、先験的方法論の全体を含み、綿密詳細な索引を付す。
目次
2 先験的方法論(純粋理性の訓練(独断的使用における純粋理性の訓練;論争的使用に関する純粋理性の訓練;仮説に関する純粋理性の訓練;理性の証明に関する純粋理性の訓練)
純粋理性の規準(我々の理性の純粋使用の究極目的について;純粋理性の究極目的の規定根拠としての最高善の理想について;臆見、知識および信について)
純粋理性の建築術
純粋理性の歴史)