内容説明
本書は、合理的期待の考え方をマクロ経済という比較的ポピュラーな分野を例として平易に解説し、学生・社会人でも理解できるような入門テキストとなっている。さらに、現代の経済が直面する諸問題、特に政府の財政・金融政策の有効性に対する合理的期待理論の説明はどの程度まで有効かについて、比較的公平な立場から検討を加え、結論として合理的期待理論は現代マクロ経済をよく説明し得るとまでは言い切れないことを冷静に認めている。
目次
1 序章
2 経済学における期待
3 失業を減少させるための需要政策
4 合理的期待―政策への挑戦
5 反撃
6 現実世界への適用可能性
7 回顧と展望