内容説明
敗者となり、領地を失っても己の才覚と努力、そして運で返り咲いた大名がいた!負けてもなお、生き残る人物とは。
目次
いぶし銀の粘り強さ築城の名手 丹羽長重
ナンバーワンに執着した猛将茶人武将 上田重安
武を捨て、風雅に生きる歌人大名 木下勝俊
十数年の努力で復活した粘り勝ちの男 岩城貞隆
旧領を上回る石高で復活した奇跡の男 新庄直頼
三天下人に抜擢されたできる交渉人 滝川雄利
コネに翻弄された水軍の一族 来島康親
己の矜持を貫く不敗の名将 立花宗茂
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。第17回郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社)、第6回NTTふれあいトーク大賞優秀賞を受賞。現役の高校教師として日本史を教えるかたわら、執筆活動中。日本テレビ「世界一受けたい授業」などに出演し、わかりやすい解説とやさしい語り口で人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如水
27
日本の大返還期となった関ヶ原…何が凄かったか?戦後処理が凄まじい😱取り潰された家93家、石高数634万4千石…これって日本の総石高の35%弱…😵で、題名の通り取潰しから見事大名に返り咲いた人物を紹介した本。みんな大好き?立花宗茂は有名ですが、この頃ちょっと有名になって来た?丹羽長重から、ん?な武将迄計8人の戦歴、人柄、何故復帰出来たか等記されてます。興味深かったのは滝川雄利。名前は知ってましたが究極のネゴシエーターだったとは🤔一番最後に書かれてる「結」の部分は現在でも当て嵌まる様な気がします👍2019/05/17
maito/まいと
6
取り上げている武将がマニアック(笑)関ヶ原の戦い後「敗者」の烙印を押されながら、そこで墜ちて終わるのではなく這い上がった武将といえば、立花宗茂が鉄板だけど、丹羽長重や滝川雄利まで出て来るとは思わなかった。まさに知られざる関ヶ原後がこの一冊で明らかになっている。但し‘復活’の意味が曖昧に定義されているので、人によっては「復活」というより「本来の自分に戻れた」「単に新たな職を得られた」など、やや方向が異なる人も含まれているので注意は必要(ストレートに「復活」したのは、やはり宗茂という所に落ち着く)2013/02/27
takao
0
モチーフは良いとしても、ステレオタイプの論説を否定?しつつステレオタイプの記述になっていて物足りない。2011/07/07
みぐ
0
5章立花宗茂だけ読んだ2009/12/14