感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
30
男女に明確な能力・心理の差は存在しない。が、日本では、男女差が大きい。様々な個性の人々が心地よい暮らせる社会こそが、真の「多様性」である。2024/07/09
香菜子(かなこ・Kanako)
14
日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書。飯田 育浩先生の著書。夫婦別姓がいつまでも認められない時代遅れの日本。夫婦別姓がいつまでも認められないことが日本がジェンダーイクオリティ後進国であることの何よりの証拠。夫婦別姓を認めることがジェンダーイクオリティ後進国からの卒業につながるのかな。2025/04/20
青猫ノラ
5
親しみやすいイラストと読みやすい文章で、とても勉強になりました。結婚や出産、同性愛、文学など12のテーマを豊富な図表や写真で解説しています。男性に女性が従うことに異を唱え『独考』を記した江戸中期・後期の文学者・只野真葛など、今まで知らなかった歴史の中の女性たちを知ることができました。2024/11/10
みさと
5
歴史関係書籍の執筆・編集を職とする著者が直面した課題。日本史では歴史上の人物を男女バランスよく取り上げることが難しい、なぜ日本史に登場する女性は少ないのか。この疑問に答えるべく調べを進めていった結果がこの本。職業、結婚、出産、教育、同性愛、宗教、戦争、ファッション、政治参画、性売買、文学、芸術の12テーマで古代から現代まで概観していく。テーマ別・時代順に調べを進めていくうち、ある共通の傾向が。男女が平等であった古代、しかし、社会制度の整備と共に表舞台から女性の姿が消えていった。ラストにちょっとした驚きが。2024/10/03
カエル子
4
稲作が始まったばかりの頃は女性にも口分田が支給されていた。男性の2/3ではあったけれど、広い面積を受け取る男性はその分、課される税も多かった。そんな風に公平性が図られていた社会が大きく崩れたのは、どうやら江戸時代。大陸から三従(女性は父・夫・子に従うべし)などの朱子学的考え方が導入されたのが大きいようだ。明治政府が近代国家を目指すようになり、女性は良妻賢母に落ち着くことを求められ、戦後もなかなかその立ち位置を崩せないまま今に至る。いろいろな切り口でジェンダーギャップを考えさせてくれる良書でした。2025/03/08