内容説明
小さな紙片に込められた売り手の心づくしと買い手のワクワク。大正から昭和にかけて花開いた包装用シールの世界をビジュアルに紹介。大正から昭和前期まで商店やデパートでは、紙袋や包装紙を留めるために封緘紙(ふうかんし)と呼ばれる紙製シールが使われていた。個性あふれる意匠が施された封緘紙、約900枚を業種別に紹介する本邦初のコレクション本。
目次
第1章 封緘紙の起源と歴史
第2章 食品の封緘紙
第3章 服飾・雑貨の封緘紙
第4章 趣味・嗜好の封緘紙
第5章 名もなき封緘紙
終章 趣味としての封緘紙
著者等紹介
上ヶ島オサム[カミガシマオサム]
1957年、北海道生まれ。小学校から高校まで札幌の学校に通う。小学生の頃からマッチラベルの収集を始め、現在では戦前のラベルを中心に紙物全般を収集。また、故郷北海道に関するラベルや絵葉書も収集している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mana
15
図書館本。ただただかわいい。たまには眺めるだけの本も良き!2024/09/27
hitotak
8
品物を購入した際に、包装紙や袋に封をするために貼られるシール類のコレクション。現在のように全国チェーン店が少なかった時代は、個人商店や土産物店などで、独自のデザインのシールが使われていた。どれも形や意匠に一工夫あって面白い。こんなニッチなものを集めたコレクターの気持ちもわかる。欲を言えば、どの地域でいつ位に使用されたのか、現在も店は残っているのか…などの補足情報があれば更によかった。2024/07/07
いづむ
8
買い物包みや袋などを留めるためのシールはなんとなく見たことがある気がするけれど、これほど意匠をこらして特徴ある封緘紙という文化があったなんて!どのデザインにも昔の人の遊び心や一目で店を見分けることができる工夫がつまっている。それに地域性や店の種類の豊富なこと!こんな小さな一片の紙にこめられた、商品への自信と誇りも感じる。チェーン店と安売り店に全国席巻されている現在がうらめしい。2023/10/03
ゆーき
4
私も菓子についてる可愛いシールをとっておきがちなので、眺めるだけで楽しい一冊だった。Morozoffの封緘紙は今も昔も同じロゴなんだ!と感動したり、個人店の素朴なデザインにほっこりしたりと楽しかった。家族や友人など、複数人で本を読む機会がある人は、どれが好きか話し合いながら読むのも面白いかも。2024/10/18
takao
2
ふむ2025/01/15