出版社内容情報
日和は会社の社長のすすめで行ったひとり旅にはまり、東京~長野~名古屋の「一筆書きの旅」に出るまで成長した。
旅を重ねるごとに自信が付き、仕事にも恋にもいい影響をもたらしている。
しかしある日突然、旅欲がなくなってしまった。これまで純粋に楽しんできたつもりが、
現実から「逃げるため」に旅をしていたのかもしれない、と落ち込んでしまう。
日和は悩みながらも、高知、愛媛、宮崎、鹿児島へ向かうが――。
内容説明
有休消化のためにひとり旅に出かけた梶倉日和。東京→長野→名古屋→東京の「一筆書き切符の旅」に初挑戦。旅を重ねるごとに自信が付き、仕事にも恋にもいい影響が出ていた。しかし突然、旅欲がなくなってしまった。純粋に楽しんでいるつもりが、現実から逃げるために旅をしていたのかもしれない、と落ち込む。気になる相手・蓮斗から「まだまだ行ってないところはあるよね?」と言われ、迷いつつも高知、愛媛、宮崎、鹿児島へ向かうが―。
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。同年10月、『いい加減な食卓』(アルファポリス)にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
147
日和が今回行った旅先で行きたいのは長野、高知かな。愛媛は行ったことあるけど、また行きたいな。お土産宴会、楽しそう。でも麗佳の手料理がほとんどではないか(笑)。日和も旅慣れしてきたけど、恋愛は慣れてないというか、まだまだ奥手。蓮斗とのことで悩み、うじうじするのも恋のうち。いつか恋が成就して、蓮斗と素敵な関係になれるといいね。私、北海道に住んでまして、ここ数年、道外を出てないから、ああ旅に出たいという衝動に駆られる。まだ、食べたことない郷土料理やお酒を飲みたい。それとどこかの温泉にも入りたい。2025/02/24
たるき( ´ ▽ ` )ノ
37
シリーズ第4巻。一筆書き切符なんて初めて聞いた。勉強になります!旅の魅力を等身大で伝えてくれる内容、大満足。でも、日和は少しマイナス思考すぎるかな…。そんなに思い詰めなくて大丈夫だよ、と声をかけたくなる。いつまでも続きを追いかけていきたいシリーズ。2025/03/11
Shoji
33
主人公の日和が一人旅を通して自身を成長させて行くお話。シリーズも四作め、日和も随分と成長した。旅につきもののちょっとしたハプニングも、やり過ごすことが出来るようになった。目的のお店が休みであっても、ナビ通りに行った先が違っていても余裕の対応。それも旅の楽しみに即座に切り替える。なかなかの旅人だ。このシリーズ、郷土料理の描写にとても旅情をそそられる。特に名古屋駅ホームの立ち食いきしめん、宇和島の鯛めしの美味そうなこと。絶対に食べに行くぞと、私専用「やりたいことリスト」に追加した。2024/12/29
シフォン
31
主人公の日和は、私とは全く異なるタイプ(私はひとつのところをじっくりみたい、お城の天守閣に登りたい)だけれど、行先や食べたもの(たくさん食べられるのはうらやましい)は旅の参考になる。また、人見知りというかうじうじネガティブな性格はなんでそんなふうに考えるかなと思うが、蓮斗との関係もいいほうに向かっているみたいなので応援してる(蓮斗も蓮斗なんだけど)。今巻は、長野~名古屋~お土産宴会、高知・愛媛、宮崎・鹿児島、宮崎~鹿児島行きたい。2024/12/19
よっち
27
会社の社長のすすめで行ったひとり旅にはまり、旅を重ねて自信も付いてきたはずの日和。しかしある日突然、旅欲がなくなってしまう第4弾。ひとり旅が仕事にも恋にもいい影響をもたらして、東京~長野~名古屋の「一筆書きの旅」を満喫するまで成長した日和が、ふとそうではないかと気づいてしまったこと。それでも悩みながら向かった高知&愛媛、宮崎&鹿児島への旅含めて、マイペースな旅のポイントがいろいろ参考になるな…と思いながら読んでましたけど、事実確認もせずに一人で落ち込むのは良くないですよね(苦笑)誤解が解けて良かったです。2024/10/26