内容説明
紙好きから「紙の聖地」とも呼ばれる名古屋の紙ショップ「紙の温度」が、創業以来30年にわたって出会った、手漉き紙を中心に87項目、185類の紙を豊富な写真とともに紹介。
目次
世界の紙(ロクタ紙 ネパール;サーペーパー タイ;トラディショナルサショー ブータン;傘の紙 ミャンマー ほか)
日本の和紙(藍絞り染め紙、紅花漉込紙・月山和紙 山形・西川;拓本紙・白石和紙 宮城・白石;西ノ内紙 茨城・常陸大宮;折り紙原紙 埼玉・小川 ほか)
こんなに素敵なお店はどのように生まれたか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
105
紙に歴史あり。関わる人たちの情熱もひしひしと伝わってくる。そしてどの紙もうっとりするほど美しい。まさに眼福の一冊だった。「紙の温度」さん、初めて知った。行ってみたいな!2024/02/09
たまきら
40
新刊コーナーから。手に取ったら美しい紙が装丁されていてしばらくうっとりなでてしまいました。前半は世界中からやってきた珍しい製法の紙が、後半は日本の手すきの紙が紹介されています。原始的な紙漉き工法はぜひ動画で見てみたいです。昔の貴族御用達の「やわやわ」の贅沢さに娘驚愕。このお店のためだけに名古屋に行きたくなってきました。友人のワタルくんの紙が紹介されていてうれしい!いつまでも見ていたくなる美しい本です。2023/01/30
蒼
32
表紙を飾る青い和紙に心を鷲掴みにされ手に取った。こんな紙がさりげなく置かれる生活に憧れる。かつて大量消費された浮世絵がフランスへの輸出品梱包の緩衝材に用いられ、それによって日本の浮世絵、ひいては和紙の強さしなやかさを世界に広めることに繋がったと知ったけど、この本で紹介される日本各地に受け継がれる和紙の美しさを日本の人達にあまねく知って欲しいと思う。大高檀紙(結納の時の熨斗袋に使われる)の凛とした佇まいが好きだ。障子や襖の手入れは大変だけど、生活の中の潤いが薄くなってきている様に思うのは自分だけか。2022/12/13
きょう
11
社名「紙の温度」。紙好き、ではとてもすまない人達が語る、紙はアツアツです。若い頃に和紙にかぶれたため、流し漉きこそ、と思い込んでいましたが、溜め漉きもいいんですね。さらに染めたりプリントやロー引き、または花や葉っぱを漉き混んで。世界各地にジンチョウゲ科の植物があって紙が漉かれています。墝紙、いつか触ってみたいです。温かそう~。会社設立から30年、途絶えさせないために、またはすでに作られなくなった最後の紙を買い上げる、商業的にペイして欲しいのはもちろんですが、文化事業なのでぜひ補助をお願いしたいです。2024/03/05
月華
8
図書館 フルカラーの写真。目の保養をさせて頂きました。世界の紙。日本の紙。最後にお店を開店する経緯。開店してからのご縁。見ていると、もったいなくて使えなさそうと思ってしまいました。お店に伺ってみたくなりました。2023/01/30