内容説明
カランカランと鳴り響くカウベルの音、ブルーベリーの甘酸っぱさ、下草の香り、雪遊びのよろこび…。四季折々の風物詩が紡ぐ山の物語。ころんとした形や、ひょろりとした形、でこぼこの形、ビビッドな色やニュアンスカラーなど、野菜たちの愛らしい姿や色…。フランスの刺しゅう作家、ヴェロニク・アンジャンジェが、清らかな山の情景と暮らしのすぐそばにある自然の魅力を、美しい色のグラデーションと繊細なステッチで、ハートフルに描きます。本書は、四季のうつろいにつれて、その表情を変える山の風物詩をテーマにした「クロスステッチで謳うフランスの山々の四季」と、自然の営みを豊かに紡ぎ出す「クロスステッチでつづるフランスの野菜と菜園」の2つの章で構成されています。1章は、アルプス山脈や、ピレネー山脈、ヴォージュ山脈など、フランスが誇る美しい自然の風景や文化がモチーフ。2章は、ヴェロニク・アンジャンジェが趣味で描きためていた水彩画をもとに図案を起こしており、ちょっとノスタルジックな野菜図鑑風の仕上がりになっています。巻末には日本語版限定のわかりやすい解説も掲載。クロスステッチで、フランスの美しい自然を堪能しましょう!
目次
第1章 クロスステッチで謳う、フランスの山々の四季(春めく山小屋;春色の植物図鑑;放牧の季節;子どもとヤギ;愛くるしい山の小動物 ほか)
第2章 クロスステッチでつづる、フランスの野菜と菜園(土つき野菜をお届け;おいしいかぼちゃの仲間たち;種まきの季節;愛すべきトマトたち;おばあちゃんの愛情野菜 ほか)
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高宮朱雀
15
ヴェロニクさんの日本語訳の新刊。久し振りに拝読し、改めて眼福。 相変わらず糸の色使いが綺麗で、古臭く見えがちなレトロな雰囲気も現代的に見えてしまうのは著者のセンスの良さならでは。毎回驚かされる。 タイトルには自然を彩るとあるが、自然と言うよりは四季を感じさせる構成で、特に実りを意識したような野菜モチーフが多いように感じた。事実、食欲を唆られるくらい、色合い、質感共に素晴らしい。まだしばらく先の秋が待ち遠しい。 2022/07/10
ロバパン
1
TSUTAYAができたのでとりあえず購入...2023/09/30