来るべきデザイナー:現代グラフィックデザインの方法と態度

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来るべきデザイナー:現代グラフィックデザインの方法と態度

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  • サイズ B5変判/ページ数 219p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784766136531
  • NDC分類 727
  • Cコード C3071

内容説明

デザインは設定された目的を後ろ足でとらえつつ、その踏み出す一歩でつねに未知の世界線に向かう。あらゆるデザインプロジェクトは、人間が現実を変革しようとする企てだ。デザインに託されていた大きな物語が失われて久しい現在、自分の持ち場で活動を続けるグラフィックデザイナーたちの思考とビジョンに迫る報告書。グラフィックデザインという方法でそれぞれの世界に向き合う約40組の実践。

目次

第1章(平野正子―行動と好奇心がつなぐ道;八木幣二郎―未来につながるデザインの実在論;岡〓真理子―対象を抽象化、構造化しグラフィックに翻訳する ほか)
第2章(ボールデザイン―独立しつつ高め合う、デザイナー同士の相互関係;相島大地―自分から始まるアートブック・レーベル;山本浩貴+h―相互還流による場を生みだしていく ほか)
第3章(大澤悠大―現代ならではのグラフィック美学を追求する;藤田裕美―「抵抗の装置」としてのエディトリアルデザイン;高良真剣―見える世界と見えない世界をひとつのものに ほか)

著者等紹介

室賀清徳[ムロガキヨノリ]
編集者。1975年、新潟県生まれ。1999年よりグラフィックデザイン、タイポグラフィについての編集、評論、教育にかかわる。『The Graphic Design Review』(JAGDA)編集長。前『アイデア』編集長。武蔵野美術大学、東京芸術大学非常勤講師。ミームデザイン学校講師

西山萌[ニシヤマモエ]
編集者。多摩美術大学卒業後、出版社に入社。雑誌『TOKION』再創刊号の企画編集を経て独立。編集を基点にリサーチや企画立案、取材執筆、キュレーションや場所作り等、フィールドを横断した雑誌的な編集から生まれる新たなクリエーションの形を模索中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

doji

2
デザインがビジネスや経営との距離をさらに縮めていくなかで、この本はその流れを揺り戻すようにアートや表現といったカルチャーに隣接したものを扱っている。ひさびさに扉が開くような感覚を覚えたし、最後の佐々木俊さんの表現としてのデザインへの考えはとても重要だと思う。あいだにたつものとして、そしてそれ自体がじりつするものとしてのデザインを取り戻すための本。2023/02/11

kaz

1
普段は無意識にしか観ていないデザインも、こうやって並べて眺めると面白い。図書館の内容紹介は『デザインプロジェクトは、人間が現実を変革しようとする企て。現代の文化生産にかかわる約40組の若手グラフィックデザイナーの来歴や基本的な姿勢、プロジェクトへの取り組みなどを紹介する。佐々木俊×加瀬透の対談も収録』。 2022/11/12

orange21

0
各々のルーツや問題意識を時代で輪切りにして見れるのが面白く十年毎に作って欲しいような本なのだが、この(グラフィック)デザイナーという自意識、時代性に対するフレーミング自体が十年前には有効でなく、十年後もおそらく同じようには機能しないのではないかと思えば、今この時代の気分を振り替えれる貴重な書籍なのではないかという気がする。 まああと、こういうのに載る人って文化資本ありそうだよねっていう事を想いましたまる2022/07/24

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