目次
第1章 科としてのバラ
第2章 いにしえのバラの物語
第3章 ギリシャのバラの物語
第4章 バラに魅入られたローマ人
第5章 宗教とバラ(西暦4‐1500年)
第6章 世俗のバラ(1350‐1650年頃)
第7章 立ち止まってバラの香りを嗅いでみよう(1650‐1789年)
第8章 ロマンティック・ローズ(1790‐1850年)
第9章 近代・現代文化の中のバラ(1851年以降)
著者等紹介
クキエルスキー,ピーター・E.[クキエルスキー,ピーターE.] [Kukielski,Peter E.]
ガーデンデザイナー。園芸家として高く評価され、2006年から14年まで、多数の受賞経験のあるニューヨーク植物園のペギー・ロックフェラー・ローズガーデンのキュレーターを務める
フィリップス,チャールズ[フィリップス,チャールズ] [Phillips,Charles]
著述家。『中世の城(The Medieval Castle)』(2018年)を含む35冊以上の著作がある
元木はるみ[モトキハルミ]
バラの文化と育成方法研究家。日本ローズライフコーディネーター協会代表。バラ歴30年。バラの歴史や文化、暮らしに活用する方法を、カルチャースクールやイベントをはじめ、さまざまなメディアで紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
70
バラの歴史、伝説、逸話などが美しい図版、写真とともに紹介される本です。人間の歴史におけるバラの重要な役割をわかりやすく解説しています。姿形も美しい花ですが、その香りの美しさ。文章でも香りを表現しようと努めています。ローズウォーター、ローズオイルはバラの香り成分を留めおくための産物です。オスマン帝国でのバラ製品への偏愛には驚かされます。文学の中のバラ、シャーリイ・ジャクスン、フォークナー、乾いたバラに秘められた物事。パラパラとめくり美しい図版とエピソードを眺める、素敵な時間のお供にふさわしい本です。2022/04/01
ganesha
5
ニューヨーク植物園のキュレーターを務めたガーデンデザイナーによる、バラの多層的な歴史を紹介した一冊。ギリシャやローマとバラの関わりやロザリオについてなど、美しい写真や絵画を眺めながらなんとなく優雅な気分で読了。やっぱりマリ見てを思い出すな。2023/02/18
saladin
1
著名な園芸家の著者が、バラの歴史的な意義や文化への影響、知られざる生態を紹介したもの。まったくの素人の私にとって、美しいイラストが随所に挿入された本著は読みやすかった。内容的には広く浅くといった感じなので、さらに深く知りたければ興味が赴くものを各自調べていくのがよいのだろう。2025/03/03
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