内容説明
「デイドリーム」「思ひの色」「ゴブリンの赤」「月の涙」「霧につつまれた恋」…。どんな色だと思いますか?きっと初めて出会う素敵な166色。
目次
1章 詩的な色の名前
2章 あやしげな色の名前
3章 暮らしにまつわる色の名前
4章 ファッション・文化の色の名前
5章 動物たちの色の名前
6章 植物たちの色の名前
7章 地名・人名の色の名前
ふしぎな色の物語
著者等紹介
城一夫[ジョウカズオ]
共立女子学園名誉教授。専門分野は色彩文化、文様文化の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
233
色の名前、その成り立ち、その色を使った可愛いイラストで出来た素敵な本。詩的な色の名では「デイドリーム」「私を忘れないで」「妖精のふともも」などがエピソードと共に出てきます。また、葵上が亡くなった時に、光源氏が纏った「鈍色(にびいろ)」の服がどんな色なのかも一目で分かり、「源氏物語」など日本の古典に出てくる色も理解できます。さらに、「ティファニーブルー」は渡り鳥コマツグミ(アメリカンロビン)の卵の色が由来であるなど、知識欲が色めき立ちます。2022/12/17
☆よいこ
75
分類757。「色」の誕生の歴史や由来、有名なエピソードを紹介する。巻末INDEXにCMYK値とRGB値があるの最高。特殊読みにだけふりがなあり▽[1章.詩的な色の名前]「太陽の血」は金、「月の涙」は銀[2章.あやしげな色の名前]ドランク・タンク・ピンクは泥酔者収容の拘置所の壁ピンク。暴力抑制の色<学校で多用しますw[3章.暮らしにまつわる]スクールバス・イエロー[4章.ファッション・文化の色の名前][5章.動物]セピアはイカ墨[6章.植物][7章.地名・人名]▽2022年刊。読んで面白い色雑学。良本2024/01/22
榊原 香織
73
色にもさまざま歴史あり。 酷い名前や毒のあるのやら 月白、秘色が好き(どちらも青磁の色) ピンクが登場するのは18cフランス、ずいぶん新しいんですね2024/02/07
ぶんこ
52
膨大な色色々。私の目には微妙な違いがわからなかったのですが、名前の由来を読んでいるだけで面白い。和名が素晴らしい!夜雨色(よざめいろ)、天色(あまいろ)、月白(げっぱく)等々。また国によって高貴な色が違うのも面白い。黄色や紫、青、水色。実に面白い。読みながらでは、色よりも文に惹かれてしまいましたが、巻末にインデックスがあったのが嬉しい。こうして同じような色がずらっと並んでいると、微妙な色の違いがはっきり分かります。2023/11/06
モモ
51
初めて知る色の名前がたくさんあった。1960年代流行のビタミンカラー「マジック・ドラゴン」色に惹かれる。青い月の色「月白」。禁じられた色の「秘色(ひそく)」。ティファニーに選ばれた渡り鳥の卵の色「ロビンズ・エッグ・ブルー」卵の色だったとは驚き。なかなか楽しめる一冊でした。2022/09/01