内容説明
室町末期から安土桃山、江戸時代初期にかけ、南蛮貿易の商船によりもたらされた「更紗」。インド発祥のこの木綿布は華麗な紋様と色彩を持ち、日本の染織紋様界に新しい驚きと憧憬をもって迎えられ、のちに日本特有の「和更紗」へと発展していった。本書では、伝統的な「渡り更紗」と「和更紗」の紋様・色調の在り様を、江戸末期~明治中期の色摺り図版から9つの様式別に計759点収録する。
目次
和更紗紋様随考・型摺染め更紗紋様紙を中心として
RAMBLINGLY―NOTE ON WASARASA PATTERNS
型染―試摺紋様紙
型染―染布柄手板
紋様キレ―使用実例
和・更紗紋様パターン